【独自】横浜市・山中竹春市長、英文の履歴書でも経歴詐称か

博士号の取得時期を1年繰り上げ
2021年09月23日 06:00
ライター/SAKISIRU編集部
  • 経歴疑惑が出ている横浜市の山中市長が、英文で書いた履歴書を独自入手
  • 実際の博士号の取得は2003年なのに、履歴書では2002年と記載
  • NIH時代の履歴も、遺伝学などの研究機関所属なのに統計学を強調して記載

横浜市の山中竹春市長が、アメリカ国立衛生研究所(NIH)時代の肩書きについて実際は「ビジティング・フェロー」なのに「リサーチフェロー」と称してきた疑惑に関連して、山中氏が過去に作成した英文の履歴書で博士号の取得時期を1年繰り上げて記載していたことが22日明らかになった。サキシル編集部が関係者から履歴書を入手した。

繰り上げは対外的に示す経歴の整合性をとるためだったとみられる。山中氏が研究者時代、企業から研究業務を請け負う際に対外的に経歴を詐称していた疑いが新たに浮上した。

アメリカ在住中と見られる山中氏/関係者提供、一部画像を加工

博士号取得を1年繰り上げ

編集部が入手したA4用紙4枚からなる履歴書には、表題部分にTakeharu Yamanaka,Ph.D.とあり、山中市長の経歴が英文で書かれている。Educationと書かれた学歴部分を注目してみると、

2002 Ph.D.in Mathematical Statistics(注:数理統計学) Waseda University,Tokyo,Japan」

とある(太字は筆者)。だが、市長本人が明言、あるいは早稲田大学のサイトでも記載があるように、博士号の授与は2003年だ。「2002年〜2004年 NIHリサーチフェロー」というウソと辻褄を合わせるため、博士号の取得時期を1年繰り上げて記載した疑いが強い。

山中氏が外資系企業などに提出したと見られる英文の履歴書、一部画像を加工

また、山中市長が取得したのは理学博士であり、論文テーマ「3次元G1(M)のベクトル場とその特徴付けについて」は幾何学に関する内容だ。一方、履歴書に記入されている統計学は、博士としての専門ではない。

「統計学の専門家」すら怪しい

さらに職歴を示す「Professional Experience」部分でも、不可解な記載がある。注目したいのは、やはりNIH(National Institutes of Health、アメリカ国立衛生研究所)の部分だ。

「2002-2004 Research Fellow Biostatistics(注:生物統計学) Branch National Institutes of Environmental Health Sciences, National Institutes of Health,North Carolina,USA」

山中市長が在籍していたNIHの付属機関NIEHSによると、市長が所属していた研究室は「Epigenetics & Stem Cell Biology Laboratory」である。エピジェネティックという最新の遺伝学や幹細胞について研究をする部門だ。この点からも、履歴書にある統計学との関連性には疑問符が付く。

履歴書の一部。NIHでの所属研究室や専門分野も、詐称していた疑いが強い

そもそも、この履歴書は何のために作られたのか。また、なぜ統計学を強調する必要があったのか。さらに取材を進めたところ、山中氏を知る関係者は次のように指摘する。

山中氏は製薬関連の外資系企業などと研究業務をともにすることがあり、その際に英文の履歴書を提出していました。数理統計学(Mathematical Statistics)、生物統計学(Biostatistics)など、統計の専門家であると偽っていたのは、このためです

職歴欄は、最新のものが2020年となっているので、履歴書は2020年以降に作成したものと見られる。

山中市長は「そんな履歴書は知らない。事実無根だ」などと言い張るかもしれないが、市長がこれまで発言してきたことと、履歴書や関係者の証言との矛盾がまたも浮き彫りになった。市長は今月末にも就任3度目の記者会見を行うと見られるが、説明責任が問われている。

ライター/SAKISIRU編集部

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