イケハヤもVISAも購入!世界で人気のキャラNFT「クリプトパンクス」とは?

新しい富裕層の新しい文化 !?
  • 世界で人気のキャラ系NFT「クリプトパンクス」価格も8億円と高騰中
  • VISAが1700万円、イケダハヤト氏も3500万で購入して話題に
  • 比較的若い世代、新しい富裕層を中心に新しい文化に?

NFTアートの世界では「クリプトパンクス(CryptoPunks)」というデジタル上のアートが人気を博している。クリプトパンクスとは2017年ラルバラボ(Larva Labs)社が手掛けた24✕24ピクセルのデジタルアート。人間やゴリラ、ゾンビやエイリアンなどキャラクターの顔がドット絵で描かれている画像、計1億個がそれぞれNFT(ノン・ファンジブルトークン)化され、所有権証明付きのアートとして取引されている。

クリプトパンクス公式より

このアートは2017年のプロジェクト開始当時は、仮想通貨イーサリアム(ETH)所有者に対して無料で配布されていたものだったのだが、人気が高まり今では高額で転売(二次流通)されるようになった。そして、世界で現在、もっとも安いもので約300万円、高い画像で8億2000万の高値で取引されている。

8億2000万という最高額のNFTアート作品はタバコを加えた宇宙人の絵。この絵を手放したディラン・フィールドは「この絵が今から一世紀後には”デジタルアートのモナリザ”になることを願っています」と語っている。NFTのが今後数百年以上拡がる前提でみた時、このアートはNFTの歴史の始まりを示す記念すべきアートとして価値がある可能性があるのだ。

カード大手のVISAが8月にパンクヘアをした女性の画像を画像1点を49.5イーサリアム(約1700万円)で購入したことが話題になった。VISAは「過去60年間、紙のクレジットカードやZip-Zapマシーンなど、歴史的な商取引の作品をコレクションをしてきました。そして今、NFTコマースの時代を迎えるにあたり#7610をコレクションに迎えます」とツイートしている。

全く新しい取引のようにも見えるが、アニメキャラに慣れた我々日本人からみると古くはビックリマンカードや、ポケモンカードの売買に似ているようにも思える。NFTという流動性の高い世界規模のマーケットを使っているという点を除くと、以前からこういったものはあったような気もして不思議と懐かしい感じがしないでもない。

少しずつではあるが、この熱は日本でもこの動きは来ているようだ。ネット界の著名人、イケダハヤト氏が9月22日100ETH(約3500万)で購入したことをツイッターで明かした。すると人気ブロガーのマナブ(坂内学)氏も引き続いて115ETH(3900万円)で購入したとツイートしている。海外でもインフルエンサーの影響で広がっていった経緯があるが、こうしたインフルエンサーの購入に刺激を受けて、日本でも流行することになっていくのだろうか。価格としては庶民には手の届かない値段になってしまっているが、比較的若い世代、新しい富裕層を中心に新しい文化が作られつつあるのは確かなようだ。

一昔前であれば、富を得たものはそれを誇示するために、ブランド物や車など、目に見えるモノを買って自慢するのがステータスの示し方であった。これからはリアル空間のモノではない価値を、多くの人が目にするSNSで見せてステータスを見せる時代になっていくのであろうか--。

(※ちなみに現在の日本の税制では日本国内居住の場合、仮想通貨による物品購入時に、値上がり分の税金がかかる場合があるので注意を要します)

 

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