「眞子さま論争」結婚賛成派が語る、絶対に終わらず解決もしない理由
コロナ論争に匹敵(?)する国民の分断- 眞子様結婚の論争、肯定派のコラムニスト河崎環氏に話を聞いた
- 「仮に小室さんがダメ男でも、眞子様に失敗する自由はある」
- 天皇や皇室に対する価値観が如実に現れる問題。反対派を説得できるか?
秋篠宮家の長女の眞子さまと小室圭さんは10月26日、正式に結婚し、記者会見を行う予定だ。だが、小室さんについて実家の金銭問題や過去の同級生いじめ、ポニーテールの長髪姿などから「皇族の結婚相手として相応しくない、破談させるべき」と反対する声が続出。一方、「皇族にも好きな相手と結婚する自由はある、好きにさせれば良い」と容認する人も少なくない。
この問題、解決できる見通しはあるのだろうか。結婚に賛成派と反対派は、歩み寄ることはできないのか。女性の生き方などについて詳しいコラムニストの河崎環さんに話を聞いた。
河崎さんは眞子さまの結婚について「心から祝福したい」と言い、全面的に肯定。金銭問題に端を発し、小室さんの人柄や誠実さに少なからぬ人々が疑問符が持っていることについては、こう語った。
「仮に小室さんがダメな男だったとしても、眞子さまは彼のことを好きになって一緒になることを夢見たのだから、好きにさせたらいいと思うんです。これは三浦瑠麗さんと鈴木涼美さんの対談で出ていた言葉で私もとても頷いたのですが、眞子さまにも『不幸になる権利』があるし、『失敗する権利』があるはずなんです」
選んだ相手が完璧ではなく、たとえ将来後悔することになっても、それもまた一つの人生ということか。
「今の時代、30歳で結婚してそれから何年か経って離婚して、また再チャレンジすることがあっても良いわけです。皇族が離婚をしても構わないと思います。皇族に対して完璧な成功例しか認めないというのは、あまりにも酷ではないでしょうか。ましてや、眞子さまはなりたくて皇族になった訳ではないのですから」
歩み寄りは不可能か
論争が激しくなった要因について、河崎さんはツイッターなどのSNSが発達したネット社会の功罪も大きいという。
「SNSがなければ、この問題もここまでこじれなかったと思います。皇室が国民のアイドル的存在である以上、どんなに立派な男性を連れてきても、何か言われたでしょう」
結婚に納得できなくても、眞子さまの気持ちを無視するわけにはいかない。
「仮に破談にさせたとして、眞子さまの気持ちがズタズタに傷ついて、その後に縁談などをして全国民が納得するような相手を連れてきて『それで良いです』ということになったとしましょう。それって、国民の納得のために1人の女性の人生を潰すような、残酷なことだと思いませんか」
とはいえ、眞子さまは皇族の女性。皇室に対して模範的な存在であって欲しい、人として理想的な姿でいて欲しいと願う気持ちを抱く人は、少なくないはずだ。
「そこがまったく分からないのです。私は祖父の代から極めてリベラルな教育を受けてきていて、『天皇は人間であり象徴である』と教えられて育ってきました。思想的にはド左翼の家庭といっても良いでしょう。だから、皇室に「こうであってほしい」と理想を抱くほどの愛着や、皇室に自分の日本人としてのアイデンティティを寄せたり重ねたりするほどの親近感というものが、まったくないのです」
結局この問題は“天皇、そして皇室に対してどう思うか?”という価値観の問題に収斂されていくのではないか。皇室に対する思い入れが薄ければ薄いほど、皇族を赤の他人と見なすため、「自由にさせてあげれば良い」という結論に近づく。一方、皇室に対する誇りや愛着が強ければ、その一員である皇族が“ダメな男”と結婚することがどうしても許せなくなる。
結婚反対派を説得する方法はあるかと聞いたが、河崎さんはうーんと唸った。
「時間が経って結婚が既成事実となって、少しずつ受け入れてもらうしかないのかもしれない。初めは抵抗があっても、歴史的に日本人はそういう柔軟性の高い精神性を持っています。ただ、今回の件で皇室というのは国民的な議論を呼ぶものだと改めて確認できました」
“コロナはただの風邪”と言っている人をなかなか論破できないのと同様に、眞子さま論争も、互いを説得することが極めて難しい。問題の根底に論理ではなく、皇室への思いや愛着といった感情が根ざしているからだろう。極論すれば、好き嫌いの問題ということになるのかもしれない。
交際初期であれば、周囲が助言するなどして軌道修正できたかもしれないが、ここまで来たら反対してももう手遅れという気もする。26日の会見はどうなるのか。賛成派も反対派も、固唾を飲んで見守っている。
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