横浜市長選で「山中推し」社民党・福島みずほ党首に直撃したブーメランとは?
「公衆衛生学の専門家」と絶賛、事務所に見解を尋ねると...- 横浜市長選で山中現市長を「コロナの専門家」と一押ししていた社民党・福島党首
- 山中氏は大学院での専攻は数学、研究者としてはデータサイエンスが専門
- 自民党政治家に説明責任を要求する福島氏だが、事務所にこの問題を尋ねると…
社民党党首の福島みずほ氏は今夏、横浜市の山中竹春市長について「公衆衛生学の専門家」と太鼓判を押し、「全力で応援をしています」と語った。だが、山中市長の経歴を見る限り、公衆衛生学の専門家という事実は見られない。この発言は、問題ないのだろうか。

動画で山中氏を手放しで絶賛
横浜市長選の投票日直前の8月20日、「山中竹春さんを市長に 市民と野党の共同メッセージ」というタイトルの動画が、YouTubeに公開された。公開者のアカウント名は、「カジノ反対の市長を誕生させる横浜市民の会」となっている。福島氏の登場は、26:05あたりから。余談だが、冒頭で「福島みずほです」と語る時の「み」のイントネーションが普段と違う。彼女流のツカミだろうか。
動画を見ると、福島氏は山中市長を手放しで絶賛している。
「神奈川大好き、横浜大好き。何と言っても山中竹春さん、全力で応援をしております」
「山中竹春さん、素晴らしい経歴の持ち主。とりわけ横浜市大医学部教授です。公衆衛生学を専門とし、まさにコロナ対策、行政のトップとして、まさに対応してもらおうではありませんか」
「ハートがある人、よくわかっている人、みんなの生活に対して共感力のある人、愛情のある人。子育て中、そして高齢者のこともよくわかっている。医療の事も福祉の事も教育の事もちゃんと頑張ってやってくれる。そんな山中竹春さんは私達の希望です」
こうした応援メッセージを約10分間に渡り、力強く語った。だが、山中市長の大学院での専攻は数学であり、研究者としてはデータサイエンスの分野を専門としてきた。これまで公開されている経歴を見る限り、公衆衛生学と関連する項目は見当たらない。
選挙中、山中市長は自身を「コロナの専門家」と主張していた。だが、コロナウイルスの抗体に関するデータを分析し論文を発表したことはあるものの、「コロナの専門家」とまで呼ぶことには、疑問符が付いている。
なお、山中市長は現在、強要未遂の疑いで刑事告発されている。横浜市立大の在職中に、パワハラを行ったと指摘されている。共感力や愛情、ハートがある人なら、パワハラなどしなそうなものだが…。

説明責任を果たさぬ福島氏
山中市長は、本当に「公衆衛生学の専門家」なのか。記者(私)は福島みずほ氏に、以下3つの質問を送った。福島氏の支援者のなかには、動画メッセージを見て福島氏を信用し、山中市長への投票を決めた有権者もいたはずだ。福島氏には、自身の発言について説明する責任がある。
①山中市長は、本当に「公衆衛生学の専門家」なのか?
②山中市長について「公衆衛生学の専門家」と発言した根拠は何か?
③現在も山中市長を「全力で応援」しているのか?
だが、回答までに十分な時間を設けたにも関わらず、結局回答はなかった。
福島氏は今月1日には、次の衆院選候補者を応援するため熊本県内で講演会を実施。
「甘利さんは自身の金銭授受の問題について説明責任を果たしていない」
と訴えている。
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