元DeNA守安社長、24歳社長のベンチャー起業にCOOとして参画!

「顧問ではなくCOOとしてフルコミット」の驚き
ジャーナリスト
  • 元DeNA社長の守安氏が、24歳社長のベンチャーにCOOとして参画
  • DeNA時代にモバゲータウンなどを手がけた守安氏「初心を思い出した」
  • 「顧問ではなくCOOとしてフルコミット」の意義を指摘する意見

 

24歳の若者の立ち上げたベンチャー企業「タイミー」の取締役COOに、元DeNA社長として知られる超大物経営者・守安功(48歳)氏が就任するという。15日、同社の株主総会で決議した。気鋭の若者が経営するベンチャー企業に、超大物経営者がCOOとして経営にフルコミットで参画する--。異例の事態に、ツイッターでもトレンド入りを果たすなど、驚きが広がっている。

タイミーにCOOとして三角した守安氏(左)と同社代表の小川氏(プレスリリースより)

ベテラン経営者がCOOとして参画

守安氏は、DeNA在職中は『モバオク』『ポケットアフィリエイト』『モバゲータウン』などを手がけた。2011年には社長に就任し、10年間経営を担っていた。今年の4月に同社を退職後、数社の社外取締役を務めていたが、今月になってタイミーの取締役COOに就任した。

守安氏が参画したタイミー社は、面接なしで1日単位のアルバイトができる「スキマバイトアプリ」を開発。雇手と働き手のニーズ汲み取り、「今すぐ働けて、今すぐお金がもらえる」というビジネスモデルで、利用者に受け入れられ、現在ユーザー数は200万人、導入企業もすでに2万社と、急成長中の勢いある企業だ。

同社の社長の小川嶺氏は1997年生まれの弱冠24歳。2018年、大学時代に同事業を始めている。

守安氏「初心を思い出した」

10年間大企業の社長をつとめた実績も十分な大物経営者と、24歳の若き経営者がタッグを組むことになったわけだが、一体2人の間には一体どんな“化学反応”があったのだろうか?

守安氏はCOO就任について次のようにとコメントを発表している。

「タイミーに参画できたこと、心より嬉しく思います。タイミーは、現行の「スキマバイト」にとどまらない、より広範囲な人材サービスへと拡大するポテンシャルを秘めていると感じています。小川さんを始め、世の中を変えたいという気概を持った若くてエネルギッシュなメンバーたちと対峙し、これこそがベンチャーだと初心を思い出しました。より多くの方に“働く”インフラを創るべく、これまでの経験を生かしてスピーディな事業成長を目指します」

小川社長は、守安氏に対し、「10年もの長い間DeNA代表取締役の職責を果たされ、モバゲーをはじめとした人気サービスを生み出されてきた守安さんには、タイミーのプロダクト設計に一層卓越した手腕を発揮していただけると確信しています」とコメント。お互いに刺激をうけ、さらなる開発に意欲を燃やしているようだ。

早速、ツイッターでも話題をさらっている。ベンチャー、スタートアップ企業の人材事情に精通する高野秀敏氏はツイッターで「タイミー小川さんすごいですね。元DeNA社長の守安さんがCOOへ」と絶賛。守安氏が参画する意義について「おそらくものすごく数のスカウトがかかったはず。社外役員や顧問ではなくCOOとしてフルコミットに誘えるなんてすごい。逆にいうとCFOと違ってCOOの場合、明確に実績がある方でないと転職時にはなれないんですよね」と、専門的な視点から評していた。

守安氏の様なすでに成功を収めた人物が、これからの若者と志をともに新たな挑戦をするーー。日本の起業家に実に希望に溢れた人たちがいるのは頼もしいことだ。二人の挑戦は、これからも我々を驚かすことになるのだろう。

【訂正 12:45】初出のタイトルで守安功氏の名字を間違えていました。お詫びして訂正します。

 

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