「社会主義では衰退するだけ」三木谷氏が衆院選に直言ツイート

選挙後の「改革後退」懸念

楽天グループの三木谷浩史会長兼社長が26日、ツイッターを連続投稿。終盤戦を迎える衆院選について、「今回の選挙は、イノベーションを継続し、日本が遅滞している経済を再加速できるか?」と“争点を設定”した。

三木谷氏はこの日夕方、オーストリアの経済学者ヨーゼフ・シュンペーター(1883〜1950)の名言「資本主義の本分は創造的破壊である」を引用する形でツイート。その意図として、選挙戦に際して「日本に必要なのは古いシステム、制度の破壊と脱却、それなくして国の発展はないと断言する。改革派の候補を絶対的に応援して欲しいです」と独自の解釈を添えた。

さらに21時過ぎにはこのツイートを自ら引用しながら、「今回の選挙は、イノベーションを継続し、日本が遅滞している経済を再加速できるか?安倍政権前の日経平均は8000円台まで落ちた。社会主義では衰退するだけだ」とも投稿。麻生政権下のリーマンショックから民主党政権時代にかけて株安が続いた「悪夢」を指摘。加えて、安倍政権や菅政権より分配色が濃くなった岸田政権の「新しい資本主義」政策への苦言とも取れる「社会主義化」の懸念を示した。

一方で、三木谷氏は「与党も踏ん張りどころ、安倍政権の成長を支えてきた幹事長を中心により改革を進めてくれると期待したい!大きな観点から投票しましょう」ともツイートした。

衆院選に入ってから三木谷氏は、自らと親しい候補者の応援演説に駆けつけたり、ツイッターで拡散に一役買ったりするなど、選挙戦「参戦」に意欲的だ。自民党総裁選の時は、改革路線の河野太郎氏が意中の候補だったと見られるが、河野氏は総裁・首相の座を逃し、河野氏を支援していた若手中堅の改革志向の議員たちも衆院選で試練に立たされており、三木谷氏としては選挙後の改革後退への懸念を強めている。

 
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