日本初!SBIアートオークションが「NFTアートオークション」開催へ:30日に東京・代官山で

スプツニ子!氏ほか、世界的なアーティストが多数出展

SBIアートオークション㈱は10月30日13時から、代官山のヒルサイドフォーラムにて日本初のNFTのアートオークション「NFT in the history of Contemporary Art」を開催する。

今年、NFTオークションはアート界を変える革命的な存在として登場したばかりだ。今年3月に、クリスティーズのオンラインセールでクリプト・アーティストのBeeple氏のNFT作品が75億円で落札されたことが話題となったが、他にもドルチェ・ガッバーナ氏のコレクションが6億円で落札されたり、Cryptpunksの画像が8億円で落札されるなど、たった一年の間で起こったことにも関わらず話題がこと欠かない。

日本初のNFTオークション

そんなブームが起きている中、ついに日本でもNFTオークションが開催されることになった。主催はSBIアートオークション株式会社。10月30日13時から代官山ヒルサイドフォーラムで開催されるが、オンラインでも参加が可能だ。イベントでは、文化研究者の山本浩貴氏がキュレーターを務め、NFTが今後、美術史の文脈でどう位置づけられるかを話し合うトークショーも開催されるという。

世界初のNFTオークション会場となる代官山のヒルサイドフォーラム

同社ではこれまで、現代アートのオークションを行ってきているが、そこにNFTアートが新たに加わる形だという。世界で開かれているNFTオークションはデジタル空間の中だけで開催されているそうだが、今回のようにリアル空間でも同時にNFT作品を展示するケースは無く、世界でも珍しい試みだという。

出品されるのは、世界的にも著名なアーティスト達の作品、8ロット。展示されたNFTアートは動画や音楽などを含めたものだ。アーティストには、東京芸術大学准教授のスプツニ子!氏の作品や、上海の気鋭アーティスト、ルー・ヤン氏のメディアアート作品を始め、ケニー・シャクター氏など、ベトナムの美術家ウダム・チャン・グエン氏など、世界で名の知られた錚々たるアーティスト達が出品している。

これらの中には、現代アートの美術館などで展示され話題となった作品もある。「あの美術館で展示されていた話題の現代アート作品が買えるのか!と、NFT化によって購入可能だということを知って驚かれる方もいらっしゃいます」(同社広報)

たとえば、スプツニ子!氏の作品は2013年の「ムーンウォーク☆マシーン セレナの一歩」という作品。スプツニ子自身が演じる、月面に「女性のハイヒールの靴あと」を残すことを夢見る少女のミュージックビデオのほか、同氏が開発したハイヒールの付きの月面探査用のローバーなど3点の作品が今回セットでオークションにかけられる。落札予測価格は300万円~500万円程度ともいわれている。

スプツニ子!「ムーンウォーク☆マシーン セレナの一歩」(2013年)

販売されるのは”データ”

会場では壁のディスプレイ画面にNFT作品が展示されているのだが、販売されるのはあくまでも画像などのデータでディスプレイなどのモノは含まれない。購入した場合は、個人のウォレット上にデータが送られる。従来のアート作品のようにモノはなく、データ上のやりとりがあるだけだという。データを手に入れれば、どんなディスプレイ方法で飾るかは所有者の自由だ。

下見会(27日)でディスプレイ展示されていたNFT作品=編集部撮影

また今回、販売される作品は特設ウェブサイト上ですべて公開されており、誰でもネット上から観ることができる。NFTアートとしての価値はあくまで、購入者が元のデータを所有できることに重きが置かれている。

ルー・ヤン「DOKU Hello World」/「DOKU HUMAN」(2021)

作品のNFT化は、スタートバーン株式会社の協力のもと、アート流通のためのブロックチェーンインフラである「Startrail」を活用して実施する。この技術によって、NFT作品の真正性や信頼性の担保、そして長期的な価値継承が支えられるという。

27日に開かれた下見会に参加すると、次々と多くの人が訪れることに驚いた。老若男女問わず、色んな世代の人々がNFT作品に興味を持って楽しんでいた。

ケニー・シャクター「Money, Money, Money」(2021)

当日のオークション会場は事前予約制で会場内は80名に限定されているものの、オンラインでは誰でも参加が可能だ。未知なるNFTオークションがどんなものか、空気感だけでも味わってみたい人は、アクセスすることで体験できるだろう。これまで都心のリアルな空間に限られていたアートの取引が、これからは国を超え誰でもどこでも参加出来るものとなった。アートの世界がこれから、かつて無い勢いで活性化していくことは間違いないのだろう。

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