世界の首脳やリーダーたちの“歴史的言葉”をNFT化

ブロックチェーン化される「紛れもない真実」の記録
ジャーナリスト
  • G7などで発信された世界の首脳やリーダーの重要な言葉を“NFT化”
  • 歴史がブロックチェーンに記録され、後世に遺すことができるように
  • NFT化により、政治家に自らの後世の評価をいい意味で意識させる!?

NFTの発行やマーケットプレイスの運営をおこなっているOpenSkyBlueは、G7などの国際サミットで発信された世界の首脳やリーダーの重要な言葉を“NFT化”すると発表した。世界初の試みだ。

プレスリリースより

このプロジェクトでは、G7やAPECなどの取材を公式に行なってきたGroup of nationsが25年間記録した世界の首脳やリーダーの言葉や写真をNFT化する。G7やG20などの世界の主要サミットの公認雑誌の発刊を記念して、Group of nationsを運営するCATCAMPANY(Coplete Advertising Trading)と共同で行うという。

歴史上の偉人が残してきた名言は、今もなお残されているものはたくさん存在するが、それらは歴史の経過を経て、後の世の人に評価されてきたものである。

プレスリリースより

ひょっとしたら、いまを生きている当世の政治家やリーダーの発言も、後世の人たちから見ればひょっとしたら素晴らしかったり、振り返ってみれば大きな意味をもつ素晴らしい発言をしているのかもしれない。

しかし、当の発言がされる現在進行系のタイミングでは、彼らの発言の真価は、同じ時代を生きる者にとっては逆に正当には測りかねるものだ。大抵の場合は、時間が経ってその発言の価値の真価が判明するのが歴史の常だろう。

世界の首脳リーダーたちの発言などの情報をNFT化することによって、歴史がブロックチェーンに記録され、後世に遺すことができる。それらが名言となるのか、そうでないかは、後世の人々がその価値を決めることになるだろう。そして遠い未来、過去を振り返ったときに、今を生きるリーダーの言葉がどれだけ世界に影響を与えたか、NFTによって可視化される時が来ることだろう。

プレスリリースより

既存の名言とNFTのそれが違うのは、ブロックチェーンはもとより、紙すらない時代の名言というのは、“勝者の歴史”であり、勝者にとって都合のいい話ばかりが歴史として残りがちだ。さらに伝聞や後世の人の解釈や願望もまじり、美化されたり、脚色されているものが多いことだろう。

ところが、NFTとして残るそれは紛れもない真実の記録を残すものだ。その意味では信憑性の限りなく高い情報として、後世の人々にとっても歴史的な資料として意味のあるものとなりうるかもしれない。

政治家やリーダーという人たちは、多かれ少なかれ、歴史に名を残したいという野心を持って活動していることだろうが、NFTのような仕組みは彼らを奮起させるものになるかもしれない。NFT化は自らの後世の評価をいい意味で意識させ、政治家が自らの利益のために動くだけでなく、広く公益のために突き動かさせてしまう仕組みとしても機能することも期待したい。

 
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