大谷翔平選手と提携した「FTX」ってどんな会社?「資産3兆円」29歳の天才が経営!
報酬も仮想通貨。”本塁打”ごとの寄付も?- 大谷翔平選手が、29歳経営者による世界3位の暗号資産企業「FTX」社と契約
- 報酬は、仮想通貨と株。慈善活動のコラボも。本塁打1本ごとにの寄付方式か
- 29歳の創業者「世界を良くしたいと思っている大谷氏と志を共有している」
米大リーグ・エンゼルスで大活躍している大谷翔平選手が16日、世界的大手暗号資産(仮想通貨)取引所「FTX」のグローバル・アンバサダーに就任することが発表された。
Shohei. Crypto. FTX. You in?
FTX is proud to partner with Shohei Ohtani, the 2021 MLB leader in Moonblasts. Welcome to the family! ⚾️💥🌙#FTXMLB #FTXYouIn pic.twitter.com/Mkvc8lTZfH
— FTX (@FTX_Official) November 16, 2021
“仮想通貨界の大谷” FTXとは?
FTXは、BinanceとOKExにつぐ、世界3番目の規模を誇る暗号資産交換業者。大谷氏は同社と長期的パートナーシップを結び、FTXブランドの認知向上を担うとともに、世界に暗号資産への理解を広めていくという。バスケットボール選手のステフィン・カリーや、アメフト選手のトム・ブレイディといった世界的大スターも、同社とパートナーシップを結んでいる。大谷氏に白羽の矢がたったのは、彼がメジャーリーグの“顔”として認められたともいえる。大谷氏が受け取る報酬は、暗号通貨と同取引所の株になるという。
FTXの創業はここ数年のようだが、時価総額は10月に250億ドル(2兆8500億円)に達したと同社は発表している。創設者のサム・バンクマン・フリード氏は現在29歳、仮想通貨「ソラナ」を発明した仮想通貨界の天才との呼び名もある人物だ。同氏の資産も3兆円(265億ドル)を超えるとフォーブス誌が試算している。20代でのこのスケールでの資産形成は、29歳で資産285億ドルを達成したフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏に並でおり、飛ぶ鳥を落とすほどの驚異的な成功を収めている。
大谷選手のアンバサダー就任について同氏は「ショウヘイは野球界において、短い間に超越した存在となった。デジタル資産のサポートを組み合わせることで、パートナーシップを結ぶことになった。彼は野球以外でも、世界を良くしていくことに情熱を持っている。それは弊社とも通じることです。翔平と様々な慈善活動で協力できることになったのを、うれしく思います」とコメントしている。短い期間に急成長した大谷氏と、自らの存在を重ねているようだ。
バンクマン・フリード氏はMIT大在学時に「効果的な利他主義(Effective Altruism)」という哲学に出会った。確かな証拠と論理に基づき世界の向上を目指すという考え方、社会運動である。お題目だけではなく、ロジカルに世界を救うという考え方に感銘を受け、「人類の未来のため大きな寄付をしたい」と考え、この起業を決めた経緯があるという。
慈善活動、命名権…スポーツ界に積極的関与
さらにFTXは大谷選手とコラボして様々な慈善活動を行っていくという。これから行う“慈善活動”とは一体何なのだろうか。
詳細は明らかにしてないが、参考になりそうなのは、FTX社は現在、MLBとMLBのオフィシャルパートナーとして、慈善活動をおこなっていることだ。そこでは、選手が本塁打(ムーンブラスト)を打つたび、寄付するユニークな仕組みをとっている。すでにこのやり方で合計、55万ドル(約6300万円)を寄付している。
- ポストシーズン:本塁打(130メートル以上)ごとに、1万ドル(115万円)を寄付。
- ワールドシリーズ:本塁打(130メートル以上)ごとに、10万ドル(1150万円)を寄付。
大谷はこの本塁打を今季、歴代の日本人メジャーリーガーで断トツの46本も打っている。今後も大谷氏の活躍ぶりが、社会に還元されていくことになりそうだ。
またFTX社は知名度アップのために、フェイスブックなどへ広告を打つなど一般的な手法をほとんどとっていない。その代わりに、スポーツ界のアイコン的トップアスリートにアンバサダーを担ってもらうことで認知度を高める戦略のようだ。
同社は最近、アメリカの2つのスポーツスタジアムの命名権を購入。支払いは全て仮想通貨で行った。マイアミのNBA施設を「FTXアリーナー」に、カリフォルニア大学バークレー校の「カリフォルニア・メモリアル・スタジアム」を「FTX Field」と命名した。さらに来年2月13日に開かれる「第56代スーパーボウル」のCM枠も購入して、どんどん露出を拡大している。
といっても、実のところ今年の9月からFTX社のサービスは、日本在住のユーザーは利用できなくなっている。理由は公表されていないが、おそらくは昨今グローバルな仮想通貨関連業の規制が強化されていることにある。大谷選手起用による日本での宣伝効果は限定的だろう。
とはいえ、大谷選手の活躍が仮想通貨界の天才と組んで世界を救う可能性があるのは、確かなようだ。さらなる大谷選手の活躍に期待したい。
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