強まる小池都知事辞任説のウラに潜む「雲隠れ」説

夕方になり公務復帰発表も
SAKISIRU編集長

東京都の小池百合子知事の健康不安による「年内辞任説」が強まり、ここ数日、記者クラブ非加盟のメディアによる観測報道が増えてきた(最後に追記あり)。

今週は、FACTAが14日に「号外速報」と題し電子版限定の記事を配信したのを皮切りに、日刊ゲンダイも17日に追随。さらに18日にはスポーツニッポンが大手スポーツ紙で初めて「辞任検討」と踏み込んだ記事を掲載したことで、ネット上は朝から騒然としている。

スポニチが報じた小池氏の「辞任検討」(筆者撮影)

都議選の際には酸素ボンベ携帯

小池氏は今夏、コロナ対応による過労を理由に9日間入院。それでも都議選の終盤に都民ファーストの会の激励に回るサプライズを見せ、敗北必至と言われていた都民ファを都議会第2党に踏みとどまらせた。当時は、苦戦を見越し、同情票を集めるための「仮病説」すら取り沙汰されたが、筆者は複数の関係者から「知事の顔色の悪さから演じているようには思えない」「都議選の移動中も人知れず酸素ボンベを携帯していた」などの証言を得ていたため、10月下旬に再入院した際も特に驚きはなかった。

筆者は医師でもないし、公人とはいえ無闇に病状を憶測したくもないが、現状ここまで指摘されているのが、COPD(慢性閉塞性肺疾患)説だ。都議選の後も、真偽不明ながら酸素ボンベを携帯していたとの情報を耳にしたこともあった。実は筆者もCOPDほど深刻ではないが、原因不明のぜん息に数年前、数か月悩まされ、医師から肺機能の低下を指摘された経験から、一度、肺の病気が慢性化した場合の辛さや恐ろしさは身をもって痛感している。

そうしたこともあって、ここ最近、小池氏が公の場で咳き込むなど、症状の慢性化を疑わせる節もあった。一部には肺がん説まで取り沙汰されるほどの状況になっているが、政治的には小池氏を激しく批判してきた筆者も、仮に小池氏が肺の病状が思わしくないのであれば、その限りにおいては同情を禁じ得ない。

テクノシステム事件“雲隠れ”説

一方で、小池氏の動向を注視する政界関係者は「病状が思わしくないのは事実のようだが、特捜部の動きも気がかりで注視しているのではないか」と、“雲隠れ”説を指摘する。これもすでに週刊誌レベルでは一部で報じられているが、金融機関から事業融資の名目で、巨額の資金を騙し取ったとして詐欺罪で立件されたテクノシステムと小池氏の関係が注目されてきた。

この詐欺事件と並行し、特捜部が公明党の元衆院議員、遠山清彦元財務副大臣や秘書らに対し、テクノシステム側から現金を得た見返りに、日本政策金融公庫からの融資を無登録で仲介した貸金業法違反の疑いで捜査中だが、小池氏も同社の社長から衆議院議員時代に寄付金を受け、小池氏と過去に同居していた元秘書の側近男性が同社との利害関係が強いことが指摘されている。

病状が深刻なのか、それともテクノシステムの事件が影響しているのか、あるいは複合的な理由なのか。いずれにせよ、コロナ対応など首都行政の舵取り役が長期間不在になるのは危機管理の観点からも好ましくない。今月30日に予定される都議会での所信表明までには、なんらかの対応を示すことが求められそうだ。

【追記18:25】東京都は小池知事が21日から公務を通常通り行うことを明らかにした。実際に体調が回復したのか、ここ数日の辞任観測報道を打ち消すための「強行策」なのか、発言や今後の展開が注目されそうだ。

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