なぜ君は「横浜の森友問題」に答えないのか?立民・小川淳也氏、代表選出馬会見で質問

ジャーナリスト「山中市長がどう判断しようが、責任を持って追及を」
ライター/SAKISIRU編集部
  • 映画でも注目された立憲民主党の小川淳也議員が代表選挙に出馬表明
  • 記者会見の席上で「横浜市の旧市庁舎売却問題」について質問が出た
  • 小川議員は「控えさせて頂きたい」。代表選勝利のための“したたかさ”?

立憲民主党の代表選挙が19日告示された。投開票は30日。告示の前日、ドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』で注目された小川淳也衆院議員が、衆院議員会館で記者会見を行い、代表選挙に立候補する意向を正式に表明した。

記者会見に参加したネットテレビ局「フランス10」の及川健二氏によると、当日の17時頃に会見が伝えられ、18時から30分ほど行われた。質疑応答の際、及川氏は小川議員がかつて、横浜市の旧市庁舎売却問題について、「横浜の森友問題」と厳しく追及していたことを取り上げた。

立憲民主党代表選挙への出馬表明をした小川淳也議員(及川健二氏撮影)

横浜市では、林文子・前市長時代にJR関内駅から徒歩1分にある旧市庁舎の建物を、三井不動産を代表とする企業グループに約7700万円で売却すると決定。庁舎は2000年以降、約60億円をかけて耐震補強工事を行なっていたため、「破格の値段であり、不当に安い価格だ」と一部の議員や市民団体から指摘を受けていた。

林氏の後任の山中竹春市長は、8月に行われた横浜市長選挙に立憲民主党から推薦を得て出馬し、当選した。その際、小川淳也議員は山中氏の応援演説を行い、旧市庁舎の問題を次のように厳しく指摘していた(参照:中谷一真衆院議員のYouTube。該当部分は同党YouTube30:25〜)。

「皆さんの大切な市庁舎もメンテナンスだけで56億円もかけてきたのに、7000万円で売ると言っているじゃないですか。買いたい人いるんじゃないですか?マンションより安い。ちゃんと説明してください。森友や加計の問題とまったくおんなじだ

山中氏も小川議員の主張にウンウンと頷いていた。だが、山中氏は市長に就任すると林文子前市長の路線を踏襲し、結局約7700万円での市庁舎売却を決定した。

「横浜の森友問題」と問題追及していた小川議員は、山中市長の判断をどう思っているのか。及川氏が質問した。

――横浜市長選挙で小川淳也先生が応援に入って、横浜旧市庁舎を7700万円で売却する問題を「横浜の森友問題」と見事に喝破なさいました。しかし、山中竹春市長は7700万円での売却を決定しました。横浜の森友問題、今後も追及して行くのかお伺いできればと思います。

小川議員は、次のように回答した。

市長選挙の最中でしたから、市政にどういう課題があるのか私なりに調べた上で、応援にかけつけさせて頂きました。

ただ、これはもう新体制、新市政がスタートしているなかですので、ちょっと私の今の立場から、それに必要以上に突っ込んで具体的にどうだこうだということは、ちょっといったん控えさせて頂いて。

関係の国会議員団もいらっしゃいますし、地方議員団もいらっしゃいますし、そうした方々との色んな対話のチャンネルは維持したいと思いますが。ちょっとこれ以上突っ込んで個別の市政の考えに私が今の立場でどうだこうだと申し上げることは控えさせてください。

及川氏は、こう語る。

「『横浜の森友問題』とまで命名した以上、山中市長がどう判断しようが、責任を持って追及して欲しい。立憲民主党は森友問題をあれほど厳しく追及していたのに、これでは完全にダブルスタンダード。説得力を失ってしまいます」

小川議員と言えば、話題の映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』で、自身の弱さもさらけ出し奮闘する姿が注目された。映画の公開後、監督の大島新氏は、政治家に必要なのは人望や人徳よりも“したたかさ”かもしれないと述べている。小川議員の今回の対応は、あるいは代表選挙を勝ち抜くための“したたかさ”の現れだっただろうか。

ライター/SAKISIRU編集部

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