「外国人入国を原則停止」岸田首相の決断に、ネット保守層「意外すぎて困惑」

「例外」があるのか疑念の声も

新型コロナの新たな変異株「オミクロン」の感染拡大への懸念が強まっていることを受け、岸田首相は29日、外国人の日本への入国を翌30日午前0時から原則禁止する方針を発表した。日本人についても、すでに外国人の新規入国を停止済みの9か国に加え、「オミクロン」の感染が確認された国・地域からの入国者を含め、指定施設での隔離措置を行うことも明らかにした。

外国人の入国原則禁止方針を発表する岸田首相(29日、官邸サイト)

「外国人入国の原則停止」が報じられると、ツイッターで関連ワードがトレンド入り。その中で、岸田政権の外交方針などに日頃批判的な保守層から「意外」の二文字の書き込みが相次いでいる。ツイッターを見てみると。

「岸田首相の発表は適切だと思うけど、個人的に意外すぎて困惑している現状ww」

「どうせ入国禁止なんて岸田さんには無理だろうと、岸田首相をディスったばかりだったが、意外にも迅速に外国人の新規入国禁止に!」

「正直岸田総理の全世界からの入国禁止は意外だった。国民より外国人ファーストになりつつあるのかなって最近の政治を見て思ってたから、まだ日本も捨てたもんじゃないって思った」

といったように、優柔不断なイメージが強いためか、迅速な決断を意外と受け止めた格好だ。

一方で、「原則」が破られるケースがあるのではとの疑念の声も。首相官邸の公式ツイッターには、

「早い対応ありがとうございます。しかし原則ということは、例外があるということ。それを説明してください。」

「今回も「原則」の文字が入るということは「例外」や「特段の事由」で、特定国からの入国者が続くということでしょうか。経済団体でなく【国民の声】を聞いてください」

などのコメントが寄せられていた。

岸田首相の派閥、宏池会(岸田派)所属の小林史明・デジタル副大臣はツイッターで「最悪の事態を想定した迅速な判断」と首相の対応を評価。さらに「今後、恐らく2週間程度で出てくるであろう、オミクロン株についての各国の研究データを見つつ、その後の対応を変化させていくことが現実的と考えます」との見解を示していた。

一方、立憲民主党からは、代表選に出馬中の泉健太衆院議員が「岸田総理は水際対策の強化に言及したが、すでに欧州各国でも感染が確認されており、南アフリカ周辺国のみからの入国制限では不十分。躊躇せず、最悪を想定し、判断していただきたい」と注文していた。

作家の藤沢数希氏は「なんか、岸田首相、これから記者会見で、外国人の入国を全面的に止める、とドヤるそうなんだけど、もともと外国人なんて特例の人しか入国していなくて、日本に入ってくるウイルスは帰国する日本人が持ち込んでいるんだが、政治的な人気取りのために外国人に排他的なことを宣伝するって、なんだかなぁ。」と冷めた見方を示していた。

 

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