「また国が迷走」「想像力ない」… 国際線の新規予約一律停止要請、取りやめが波紋

「憲法違反の可能性」指摘も

松野官房長官は2日午前の記者会見で、国土交通省が前日、航空各社に、国際線の新規予約の一律停止するよう求めた要請について取りやめることを明らかにした。

記者会見で取りやめを明らかにした松野官房長官(政府インターネットテレビより)

会見に先立ち、岸田首相が記者団に、「取り急ぎの措置として、国際線の新規の予約停止の要請が行われたと報告を受けているが、一部の方に混乱を招いてしまった」との認識を示し、同省に対し「日本人の帰国需要に十分に配慮するよう指示をした」と述べていた。

午前11時過ぎに「要請取りやめ」の速報が流れると、ツイッターでは、

政府の想像力のなさに驚く

また国が迷走始めた。帰国者の受け入れルールについてもきちんと一緒に説明してほしい

振り回されっぱなしでした…

インドネシア並の朝令暮改でびっくり。

などと困惑や驚きが広がった。

元官房副長官の松井孝治・慶應大教授は「ぶれたとか批判するのはやめよう。おかしな措置はきちんと改めて欲しいので」と冷静になるように呼びかけていたが、渡瀬裕哉・早稲田大学招聘研究員は「国際線を止めて日本人を帰国できなくすることは憲法違反の可能性があります」と指摘。「コロナ対策だからと言って何でも容認して良いわけではありません。昨年の反省という言葉は多義的であり、自分は国民の生活を不当に破壊した一連の政府対応こそ反省すべきものだと考えます」と、政府側に猛省を促した。

一律停止要請の法的な問題については、前日も倉持麟太郎弁護士や、国際政治学者の篠田英朗・東京外国語大学教授らがツイッターで指摘していた。

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