日中ネット世論「ウクライナ・台湾同時侵攻」を危惧
「ウクライナ侵攻と同時に中国が台湾に…」- ロシアがウクライナ国境沿いに軍隊を集結し、緊張が高まっている
- 日本・中国のSNS上では「ウクライナ・台湾同時侵攻」を思い浮かべる人も発生
- 中国メディアは「ロシアが戦争を発動される可能性は低い」と見ている
米紙ワシントン・ポストは3日、「早ければ22年初頭に、ロシアは最大17万5千人規模でウクライナ侵攻を計画している」と報じた。ロシアは現在、ウクライナとの国境沿いに9万4000人を超える軍隊を集結させている。
こうしたなか、日本のネット世論では、「ウクライナと台湾の同時侵攻がありえるのでは」との声も出ている。早稲田大学の有馬哲夫教授は、「中国もなんかやってくるかもしれません。この2か国は仲悪いのにこういうときだけは、国際非難を避けるために、一緒になんかやります」と指摘。
ロシアがウクライナ侵攻の動きをしているので、中国もなんかやってくるかもしれません。この2か国は仲悪いのにこういうときだけは、国際非難を避けるために、一緒になんかやります。
「中国軍がリハーサル」=台湾周辺活動に懸念―米国防長官 https://t.co/7VrYaIrOf3— 有馬哲夫 (@TetsuoArima) December 5, 2021
ITコンサルタントの“めいろま”こと谷本真由美氏も、「コロナ禍はいつ終わるかわかんないし、台湾やウクライナが攻められる可能性は高い。まさに乱世」と嘆いた。
コロナ禍はいつ終わるかわかんないし、台湾やウクライナが攻められる可能性は高い。まさに乱世。やはり元号が変わる時は時代が動くな。昭和から平成に変わった時も世の中がガラッと変化したもんな。やはり世の中の流れと天皇家というのは連動している気がするよ。
— めいろま「みにろま君とサバイバル」集英社から発売中 (@May_Roma) December 6, 2021
中国のSNS「微博(ウェイボー)」でも、同様の投稿が散見された。
「ロシアがウクライナを攻撃した際に、もしも中国が台湾を武力統一したら、正義の味方を自称しているアメリカは、どうするだろうね」
「ロシアのウクライナ侵攻と同時に中国が台湾に手出しをしたら、欧米はどう出るだろう?」
とはいえ、中国政府が実際に台湾侵攻を行えば国際社会から非難を浴びるのは必至。そこまで踏み込むメリットはなく、現実的・常識的に考えて起こり得ない。「台湾統一」は中国共産党の悲願とはいえ、現時点では機が熟しているとはいえない。
また、中米対立が深まるなか、「敵(=アメリカ)の敵(=ロシア)は味方」という構造が成立し、中国国内ではロシア寄りの論調が目立つが、現時点では、ウクライナ侵攻は現実的とは見られていない。
中国紙「羊城晩報」国際問題解説員の銭克錦氏は、こう述べた。
「プーチン大統領が本当に新たな戦争を引き起こしたいと考えているかというと、厳正に分析する限り、その可能性は否定的だ」
銭氏は現在の状況について「2014年のロシアによるクリミア併合の最大の危機」と認め、ウクライナ東部はロシア系住民が大半を占めており、ロシアは当地への支配を高めたい考えがある見られることなどを解説。ロシアが実際に武力衝突が生じた場合、NATOの介入を招き代償が大きいという。
「多くの識者は、ロシアは実際には開戦を望んでいないと分析している」
と述べ、ロシアの新聞「モスクワタイムズ」を引用しながら、こう結論付けた。
「ロシアの行動は欧米諸国に対する不満の表明であって、ロシアが実際に戦争を発動することはないと見られる」
「ただし、ウクライナにNATO加入の考えがあり、西側諸国がロシアの安全を保障しないのであれば、こうした冷戦状態は続くだろう」
バイデン米大統領とプーチン露大統領は7日(日本時間8日未明)、オンライン会談を行う予定。アメリカはロシアに対し、ウクライナの主権と領土の保全を支持することを明確に伝えると報じられている。
関連記事
編集部おすすめ
ランキング
- 24時間
- 週間
- 月間
- 小室佳代さんへの刑事告発の動き、新聞・テレビが報じない不可解
- 「エアコン28→25度で残業代4000万円削減」話題の姫路市の実験、行政の専門家の見解は?
- ビットコインの生みの親、サトシ・ナカモトの正体がついに判明 !?
- 安倍元首相、布石を打ち始めていた共同親権
- なぜ中国は台湾支配を目指すのか?アメリカのたどった道を追う「地政学的」理由
- 「#金井米穀店を守れ」がトレンド入り。「騒動の現場」吉祥寺の店舗を訪ねた
- すしざんまい社長の海賊撲滅記事、プレジデントオンラインが削除でお詫び
- ゴーカート死亡事故で問われる大人の責任、ネットでは主催したトヨタ系4社追及の声も
- 【Your Memorial News】2021年記事ランキング・トップ10
- Colabo問題が影落とす?保守分裂の大激戦!東京・江東区長選“三国志演義”のリアル
- 続・ジャニーズ私の「敗戦処理策」、真に罪に向き合う「基金」スキームとは
- 北村晴男弁護士「共同親権、裁判所が利権失うのが怖い」
- ビットコインの生みの親、サトシ・ナカモトの正体がついに判明 !?
- 【ニッポンジャーナル】衆院補選「大激戦」東京15区展望!
- 甲子園優勝の智弁和歌山・中谷監督、ネットで“携帯電話事件”が話題に
- 大谷に朗報!MLBが今季から両リーグでDH制へ、日本のセ・リーグでも導入なるか⁉
- 安芸高田市長にヤッシーが喝!田中康夫氏「やり方が下手っぴ。頭でっかちな偏差値坊や」
- 【闘争宣言】SAKISIRUを提訴。Colaboとも一部重複する弁護団はコイツらだ
- オジさんたちが「女性視点」を取り入れたら日本は復活する!
- 東京23区の格差がネットで話題、1位の港区と23位の区の差は半世紀で倍に拡大
- 【ご支援のお願い】スラップ控訴に負けたくないです。助けてください
- SAKISIRU 4月末で本サイト閉鎖。note にアーカイブ移行します
- 【闘争宣言】SAKISIRUを提訴。Colaboとも一部重複する弁護団はコイツらだ
- 北村晴男弁護士「共同親権、裁判所が利権失うのが怖い」
- 「共同親権」報道訴訟、SAKISIRU・西牟田氏が一審勝訴
- ビットコインの生みの親、サトシ・ナカモトの正体がついに判明 !?
- 続・ジャニーズ私の「敗戦処理策」、真に罪に向き合う「基金」スキームとは
- 安芸高田市長にヤッシーが喝!田中康夫氏「やり方が下手っぴ。頭でっかちな偏差値坊や」
- 20年前に殺害された国会議員の資料にネット注目。鳩山氏が「入手」
- ハンストから1年、東京家裁で男性敗訴。判決は、フランスの逮捕状にも“開き直り”
人気コメント記事ランキング
- 週間
- 月間