猫組長氏「ボンクラ岸田は鳩山以来の逸材」、第2の「ルーピー」説強まる

10万円、石原参与辞任、再度の株価下落...

岸田首相が13日の衆院予算委で、企業の自社株買い規制を巡る質問への答弁で株価下落を招いた。首相は就任時にも金融所得増税に前向きな姿勢を一時見せたことで株価を落とす「岸田ショック」を招いたばかりだ。

他にも市場経済を理解しているのか微妙な発言が相次いでいることから、ネット上ではここにきて、民主党政権の鳩山由紀夫首相に付けられた俗称「ルーピー(loopy:愚かな)」を、岸田氏の異名に命名する人が続出している。

出典:首相官邸サイト

ルーピーの俗称が使われたのは2010年、当時の鳩山首相の米軍普天間基地の移設をめぐる外交的混乱だ。沖縄県名護市への移設が決まっていたのに県外への移設に固執する鳩山氏は「最低でも県外」と発言。当時のオバマ政権から不信を買い、日米関係を揺らがせた。この一連の事態を論評した米ワシントンポストのコラムニストが、鳩山氏について「loopy Japanese Prime Minister Yukio Hatoyama(愚かな日本の鳩山由紀夫首相)」と揶揄したことがその後、日本国内でも大きく取り上げられた。

鳩山氏の外交での失態は民主党政権の失速につながり、2年後にあえなく政権から陥落。鳩山氏自身も衆院選での敗北を予期し、出馬せずに引退。ところがその後も中国や韓国に融和的な言動を繰り広げるなど、その後の野党のイメージダウンに貢献。首相経験者でありながら晩節を汚しまくっていることは周知の通りだ。

「トラストミー」と言ってる?(官邸サイト)

それからおよそ10年。株価にマイナスの政策を掲げ、失言を繰り返す岸田首相に対し、怒った投資家らが一方的に「2代目ルーピー」を襲名させようとする勢いだ。岸田氏が首相に就任した直後の10月上旬のツイッターを検索すると、就任後初めての報道番組に生出演した10月10日、「岸田ルーピーに見えてきた」との発言が確認できる。

ただ、この頃はまだツイート数は多くなかったが、対中外交への姿勢に融和的というイメージが強まるにつれ、保守系ネット民から不満とともに「自民党版ルーピー化確定」(11月20日)などのコメントが増え始め、その後の10万円給付をめぐる政府の迷走や、石原伸晃氏がわずか4日で内閣官房参与を辞任するなど問題が続出し、「最近は自分の中での岸田さんの認識は『ルーピー2世・2代目ルーピー』じゃないのか?と思い始めてますよ」(12月10日)などの声が強まった。そして14日、「第2の岸田ショック」と言われるような再度の株価下落を招いたことで「ルーピー化」が限りなく強まりそうな気配だ。

答弁する岸田首相(衆院ネット中継より)

この日の株価下落を受けて、元経済ヤクザの作家、猫組長氏はツイッターで「ひょっとしたらボンクラ岸田は鳩山以来の逸材かもしれない…」とコメントすると、6時間で4600超の「いいね」が付く反響が広がった。

猫組長氏のフォロワーには共感する人が続出。

最近、岸田さんがアノ鳩山氏に見えて仕方ありません

安倍さんと菅さんが積み上げた貯金を一瞬で消し炭にする勢いです…

そのうちトラストミーって言いそうです。

などのコメントが寄せられていた。岸田氏はここにきて、外相時代に仕えた安倍元首相との距離感が広がっているとの政局報道も増えており、党内的には高市早苗氏の待望論を強める保守層の離反、党外では、維新の攻勢を受け、外交でも北京冬季オリンピックへの外交ボイコットの問題を抱えるなど内憂外患が続く。かつて自民党が野党時代、鳩山氏に「ルーピー」とヤジを飛ばした丸川珠代参院議員に「愚か者めが!」と一喝されることはないだろうが、汚名返上なるのだろうか。

 

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