動画メディア「Choose Life Project」、立憲民主党からの資金提供秘匿か。津田氏ら抗議

「報道倫理に反する」

Choose Life Projectサイトより

元TBS記者らが2016年にローンチした動画メディア「Choose Life Project」(CLP)に、立憲民主党から資金提供があったとして、同メディアに出演してきたフリーアナウンサーの小島慶子氏やジャーナリストの津田大介氏らが5日未明、抗議文をネット上にアップした

抗議文では、

この度私たちの調査により、2020年春から約半年間にわたり大手広告会社や制作会社をはさむ形でCLPに立憲民主党から「番組制作費」として1000万円以上の資金提供があったことが確認されました。報道機関でありながら、特定政党から番組制作に関する資金提供を受けていたことは、報道倫理に反するものです。

と指摘した上で、立民との関係を明らかにしないまま「公共のメディア」を標榜し、番組制作を行なっていた時期があることや、資金提供を受けていことを秘匿しながら、一般の視聴者からクラウドファンディングを通じて資金を集めていたことを問題視している。

抗議文は、小島氏、津田氏のほか、朝日新聞記者、前新聞労連委員長の南彰氏、東京新聞記者の望月衣塑子氏、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏の連名で提出されている。津田氏が抗議文をツイッターにアップすると、フォロワーからは

全然知りませんでした。衝撃をもって受け取りました。オープンで公正な検証と謝罪をし、出直してほしいと思います。

と同調する意見もあったが、望月氏のツイートには

視聴者は元々も偏っているの知っていたと思うし、特に驚きもありませんけど。望月さん、自覚なかったの?立憲の結党大会で講演した方も司会してますよね?

などの疑問も寄せられていた。

CLPは、2016年に参院選や都知事選の投票呼びかけを行う動画を皮切りに発足。政治家だけでなく、芸能人や映画監督などの著名人が出演してきた一方、出演経験のある別政党の国会議員は番組に出た当時、「キャスティングがリベラル系の人たちに偏り気味ではないか」と疑問を呈していた。CLP側、立民の説明が待たれる展開になりそうだ。

【追記:12:00】CLPは5日朝、ツイッターを更新し、「不信感等を与えてしまう形となり大変申し訳なく思っております。現在、経緯について、どういった形で報告できるか検討を続けており、あす6日中には、お伝えできるよう整理しております」などとする声明を出した。

 

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