鳩山由紀夫氏が「疑獄の段ボール」63箱を引き取り、遺族の意向で立憲民主から入手

「国家権力の闇」に迫った男は右翼団体に暗殺された
ライター
  • 鳩山由紀夫氏が疑獄事件を解明すべく段ボール63箱の資料を入手
  • 資料は2002年に暗殺された国会議員が残し、立憲民主党に保管されていた
  • 暗殺された議員の遺族の意向で、資料は鳩山氏に託された
鳩山由紀夫氏ツイッターより

“宇宙人”の愛称で知られる鳩山由紀夫元首相がツイートが、一部界隈で話題となっている。

今年は同志であった正義漢の石井紘基衆議院議員が暗殺されて20年。彼は政官業の闇を暴こうとして何者かに刺殺された。彼が残した資料63箱📦を立憲から遅まきながら手に入れたので、これから首藤信彦君と共に彼の遺志を継ぎ、闇の解明に当ろうと思う。

石井紘基(いしい・こうき)氏は90年代〜00年代にかけて活躍した衆議院議員で、2002年10月に右翼団体「守皇塾」の伊藤白水・代表によって暗殺された人物。享年61歳。伊藤氏は裁判では「金銭トラブルによる恨みがあった」と主張したが、判決では「動機を信用することができない」と断じられた。

2002年11月、鳩山氏(右)も参列した石井氏の「お別れの会」(旧民主党サイトアーカイブ)

石井氏はなぜ殺されたのか。暗殺された当時、石井氏は国会議員や官僚の腐敗を徹底的に追及していた。伊藤氏は2010年に放送されたテレビ朝日のドキュメンタリー取材で「当方の事件は、いろいろと政治の裏側で動く金と人脈が関係しており」と語っている。何らかの“不都合な真実”に肉薄したがゆえに、巨大権力によって消された「疑獄事件」だったではないかと疑われているのだが、真相は解明されてない。

鳩山氏は今回、石井氏とその仲間たちが生前に残した膨大な調査資料を引き受け、調査すると言っている。ひょっとしたら、“未解決事件”の真相が究明されるかもしれない。石井氏は生前、「民主党国会Gメン」と名づけた調査チームを立ち上げ、十数名の議員とともに、日本政府や行政のさまざまな疑惑を追及。膨大な資料が残った。

石井氏の遺族の意向

そもそも、なぜ鳩山氏は資料を受け取ることになったのか。資料を引き渡した立憲民主党本部の担当者は、こう説明する。石井氏はかつて、立憲民主党の前身に当たる「民主党」に所属していた。民主党は2016年に解体し、離合集散を繰り返して立憲民主党や国民民主党などに分かれた。

「石井氏の死後、資料は民主党で保管していましたが、党の再編に伴い首都圏近郊の民間の倉庫に移していた。保管費用は党が負担していたので、いつまでも置いておくわけにもいかない。2年ほど前から石井氏の遺族と連絡を取り、お返ししたいと伝えていたんです

石井氏は1965年にソ連に留学。留学中にロシア人女性と結婚。石井氏の娘が立憲民主党との窓口となった。

「石井氏の娘さんは、『資料は他の議員の方とともに開けたい』という意向を持っていた。1か月ほど前に鳩山氏が引き受けることになったと連絡があり、配送業者を手配して、1月28日に都内の指定住所に運び出しました

鳩山氏は石井氏が暗殺された当時、民主党代表を努めていた。当時の事情をよく知る鳩山氏の協力を得られたことで、石井氏の娘さんは引き取りを決めたという。鳩山氏は、日本の国家権力の闇に迫れるだろうか。宇宙人の真価に期待したい。

 
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