河野太郎氏、堀内ワクチン相擁護が波紋「いろいろ言う人がいるが…」

「役割が違うという前提で議論」求めるも...
  • 自民・河野太郎氏がツイッターで堀内ワクチン相を擁護
  • 「ワクチンチームの人数が激減」など裏事情を指摘
  • 野党からは「どうしてそうなってしまったのか?」のツッコミも

自民党の河野太郎衆院議員は5日深夜、ツイッターに連続投稿。ワクチン相だった自らの後任、堀内詔子氏が批判されている現状について「私の時のワクチン担当大臣と今の堀内大臣は役割が違うという前提で議論しないとフェアじゃない」などと擁護した。

共演する河野氏、堀内氏(首相官邸YouTube)

河野氏がワクチン相だった菅政権では、ワクチン確保の初動に遅れ「ワクチン敗戦」と叩かれたこともあったが、当時の菅首相が米ファイザーのCEOを迎賓館でもてなすなどの必死の外交工作に動き、河野氏も持ち前の突破力で省庁や国・地方の縦割りを打破するなど巻き返したことで、政権終了時には先進国で最も高い接種率にこぎつけた。

この努力が実り、昨年秋以降は第5波をいち早く収束させたが、岸田政権が発足してからワクチンの3回目接種(ブースター接種)に向けたワクチンの確保などが遅滞。年明けから、先進国で最も遅れていることが注目される中で第6波に直面し、現任のワクチン相である堀内氏への批判も強まり、春先での閣僚交代も囁かれるようになった。

そうした中で河野氏は「堀内大臣のことをいろいろ言う人がいるが…」と切り出し、「私の時と比べてワクチンチームの人数が激減。私の時はチームは大臣室の隣にいたけれど、今は隣の建物の地下。厚労省が情報を出さない。最終的な決定権がない。都道府県とのリエゾンチームが解散させられた。ワクチンメーカーとの交渉が一元化されていない」などと裏事情を指摘。

さらに珍しくこのツイートに自己リプライを連投し、「それじゃ私だって仕事できないよ」と堀内氏をかばった上で、「つまり私の時のワクチン担当大臣と今の堀内大臣は役割が違うという前提で議論しないとフェアじゃない」「ワクチン担当大臣と厚労大臣その他の役割分担が変わっているということ」などと“解説”した。

河野氏は4日、首相官邸のYouTubeで堀内氏と共演し、在任中のワクチン確保や情報発信などの経験をアドバイス。「ぜひがんばっていただきたい」などと激励する一幕もあったが、こうした形で、閣僚の前任者と現任者が政府の公式動画に出演するのは異例だ。

河野氏が異例の共演や、ツイートをする背景には、ブースターが遅れ、岸田政権や堀内氏への批判がピークに達していることへの危機感があると見られる。河野氏がツイートしたこの日はネット民の批判だけでなく、読売新聞も「堀内ワクチン相が、発信力の強化に腐心している。新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が想定より進まず、旗振り役として力量が問われているためだ」と取り上げた。

ただ、堀内氏のバックアップ体制が“手薄”になり、大臣の責任分担が変わったことが事実としても、接種が遅れたことに変わりはない。野党からは「どうしてそうなってしまったのか?岸田内閣から説明が欲しい」(日本維新の会の音喜多政調会長)などの要求が出始めており、週明けの国会で議論になりそうだ。

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