望月衣塑子記者が文春記事に反論、「遺書は元々お借りしていません」

過去には文春記事を否定した人が「追撃弾」を喰らったが...

東京新聞の望月衣塑子記者が2月8日、ツイッターを更新。「週刊誌報道について」と切り出し、「取材でお借りした資料は全て返却しており、週刊誌にも会社からその旨回答しています。遺書は元々お借りしていません。1年半前の週刊誌報道後、本件は会社対応となり、取材は別の記者が担当しています。ドラマの内容には関与していません」とツイートした。

「週刊誌報道」とは、週刊文春の2月3日発売号に掲載された「森友遺族が悲嘆するドラマ「新聞記者」の悪質改ざん【告発レポート】」のことだとみられる。ネットフリックスで大ヒットを記録しているドラマ「新聞記者」の制作の内幕を暴露する記事だ。制作の過程で迷走を極める中で、昨年末、同ドラマのプロデューサーが森友事件の遺族に謝罪をしていたという。

「新聞記者」は、東京新聞の望月衣塑子記者が執筆した同名著書を基にしている。当時の安倍首相と妻の昭江氏の関与も取り沙汰された「森友学園国有地売却事件」の闇を女性記者が追いかけるというストーリー。記事によれば、望月氏は森友問題に絡む公文書改ざんを苦に自殺した、赤木俊夫さんの遺書を含む資料を借用したものの、一部を返却していないまま遺族との連絡を絶った状態だという。

望月衣塑子氏(写真:Motoo Naka/アフロ)

望月氏のツイートは、週刊文春の記事を全否定した形だ。ただ過去には、文春の記事を否定した当事者が、かえって文春砲に第2弾、第3弾の追撃を見舞われてしまい、さらに窮地に陥るケースは少なくない。最近では、昨年の総務省幹部の違法接待報道が有名だ。

文春は、2021年2月4日発売号で、当時の菅首相の長男ら、東北新社による総務省幹部への違法接待を報じた。この報道に対して、総務省局長が接待自体は認めたものの、「衛星放送など東北新社の業務に関係する話は出なかった」と国会で繰り返し答弁した。これに対して文春は、2月18日発売号で、東北新社の接待中に、総務省局長が衛星業務について話している音声を公開した。文春が総務省局長の虚偽答弁を指摘した結果、局長は更迭されている。

この文春の手法に対して、普段は「週刊文春大っ嫌い」を公言する橋下徹氏も、出演したテレビ番組で次のように絶賛している。

「週刊文春のやり口の汚さってお見事ですよ。まず、ウソの答弁をさせておいて、そこで証拠を出して崩していくという。法廷ドラマを見ているみたいで感動しました」

もし、望月氏の言うことが本当であるならば、赤木俊夫さんの妻、赤木雅子さんが嘘をついていることになる。望月氏の反論に、文春はどう応えるだろうか。

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