橋下氏 “積年の倍返し”、望月衣塑子記者に「猛省せよ!」

スポーツ紙のネットニュースなぜか報じず
  • 橋下氏がツイッターで望月記者に「徹底して反省せよ」と勧告した理由
  • 週刊誌報道否定の望月氏に「自分が疑惑をかけられる立場になって…」と橋下氏
  • 橋下氏にとっては “積年の倍返し”。望月氏との“因縁”が始まった経緯とは

元大阪市長の橋下徹氏が9日、ツイッターを更新。東京新聞の望月衣塑子記者が自身のトラブルを報じた週刊文春に反論ツイートをしたのに対し、「自分が疑惑をかけられる立場になって無限の説明責任が不合理なことにやっと気づいただろう。徹底して反省せよ」などと勧告した。

望月氏は週刊文春の先週発売号で、自身の著書を原作にしているネットフリックスのドラマ「新聞記者」の制作にあたり、森友学園問題で自殺した元近畿財務局職員の遺族から、遺書を含む資料を借用したものの、一部を返却していないなどのトラブルになったと報じられた。

望月氏は文春の発売から1週間近くが経過した8日、ツイッターで「取材でお借りした資料は全て返却しており、週刊誌にも会社からその旨回答しています。遺書は元々お借りしていません」と投稿し、報道内容を否定した。

しかしその翌日、橋下氏が直接引用ツイート。「安倍政権での森友学園問題、加計学園問題においてこのような説明を決して許さず無限の説明責任を求め、疑惑を断定していたのは望月氏。映画もそれがテーマだったはず」と指摘した上で、「自分が疑惑をかけられる立場になって無限の説明責任が不合理なことにやっと気づいただろう。徹底して反省せよ」と要求した。

橋下氏はさらにこのツイートに連続して自己リプライを送り、「望月氏はこのような説明に対して『疑惑が深まった!』と大騒ぎしていた。望月氏は自分のこの説明に対しても「疑惑が深まった!」と騒ぐべきだ」と皮肉を交えながら、「多くの者に求めていた無限の説明責任を自分で果たしてみよ!」と勧告。

続けて橋下氏自身が望月氏の取材を受けた時のことを引き合いに「これまでファックス一枚で膨大な質問事項を相手に送り付け、『明日までに回答せよ』と迫っていた」と振り返った上で、「これからは自分が回答する番だ。これまでどれだけ非礼を重ねていたか猛省せよ!」と述べ、ここぞとばかりの“倍返し”をお見舞いした。

橋下氏と望月氏の“因縁”は2020年10月、望月氏からの取材依頼でのトラブルにさかのぼる。橋下氏のネットテレビの番組ゲストとして製作者側が望月氏に出演オファーをかけたものの返答がなく、その直後、橋下氏が当時注目されていた日本学術会議問題にツイートした内容を望月氏が取材依頼。この返答締め切りがわずか1日だったこともあって橋下氏が憤慨した経緯がある。そこから1年4か月、まさに“積年”の思いを晴らした格好だ。

なお、スポーツ紙のネットニュースが積極的に報じる橋下氏のツイートだが、このやりとりは文春の報道内容などメディアの業界事情が絡むとあってか、望月氏に対する橋下氏のこの日の投稿はなぜか報じられなかった。

 

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