悠仁さま騒動の今だから言う。欧米人が日本に一目置くのは皇室への畏敬からだ

皇族を卑下して日本が失うものとは
経済評論家、元参議院議員

【編集部より】きょうの天皇誕生日を前に、悠仁さまの筑波大学附属高校受験・入学を巡り、ネット上で意見百出の状態です。

週刊朝日が騒動を取り上げた中で、同校OBの藤巻健史さんが「作文の酷似」騒動に「作文を書いた一昨年の夏は、悠仁さまはまだ13歳。報道するのはあまりに酷」とコメントしたところ、賛否を含め、ここ最近にない反響があったそうです。

経済論客の藤巻さんが海外留学・駐在経験を踏まえ、珍しく語る「悠仁さま」騒動、そして「日本人と天皇」論とは?

宮内庁サイト

一般論でいえば、君主制は確かに独裁者を生むが、現代の日本では象徴天皇が独裁者になる可能性は極めて低い。現代の日本において、天皇制とは「自分が日本人と自覚する時の拠り所」になっていると思う。天皇制が廃され共和制国家となり首相が国家元首となったら、日本人の同朋意識、価値観の統一性が保たれるのか疑問だ。

先日、某国駐日大使が、赴任して、初めて天皇陛下にお会いした時、膝がガクガク震えたと、週刊朝日の記事に関しての私のSNS で書いたが、嘘だろうとか、大げさだとの反応をもらった。私が英連邦に属する国の大使から直接聞いたのだから、大げさでも何でもない。

私がモルガン銀行(現・JPモルガン・チェース銀行)東京支店長兼在日代表だった1990年代後半、外銀の中で同じような地位に預かった日本人はいなかった。その関係で駐日米国大使はもとより、各国大使とも親しくつきあう機会が多かった。米国大使公邸には何度も呼ばれた。故フォーリー大使は米国議員団等が訪日すると、私を大使公邸で開催されるパワーブレックファーストや昼食会(多くの場合、日本人でよばれたのは私1人)によく呼んでくださった。隣に座らせてくださり「私の友人」と議員団に紹介してくださったものだ。

皇族を元首とする英連邦の国々はもちろん他の国々のリーダーや大使館勤務の欧米人たちが、いかに皇族に対し畏敬の念を抱いているかがわかる。欧米社会と交わっていると法律上はともかく、欧米人は、心の底で、アジア人に対する人種差別感があるのをどうしても感じざるを得ない。

しかし日本人だけは準白人扱いだ。それは世界一の伝統を持つ皇室への畏敬から来ているのではないかと私は感じていた。これは外国人が仲間として受け入れてくれて、外から日本や日本人を見た経験が無いとわからないと思う。

悠仁さま(2019年4月、先の天皇陛下の退位礼正殿の儀出席時  写真:ロイター/アフロ)

日本は元来、経済一流、政治は三流と言われ続けて来た、が、40年間の世界段トツのビリ成長で経済さえ三流になりつつある。その時、せっかく世界から尊敬されている皇族を卑下し貶めると、世界が非常に敬ってくれる伝統、文化を放棄してしまうことになる。それほど国益に反することはあるまい。受験の公平という議論とは次元が違うのだ。

そもそも国立大学の附属校は実験校であり教育研究・訓練の場としての役割が与えられており、それにあった生徒を選んで構わないはずだ。受験公平が至上命題ではない。たとえば、東京大学教育学部附属中等教育学校は双子の研究のため双子が優遇されている。それでも受験公平が必要というのなら定員を一人増やせばいいだけだ。

外国人が畏敬する天皇制だからこそ、すばらしい天皇になっていただかなくてはならない。身びいきで申しわけないが、そのような天皇になっていただくには、筑波大学附属高は最高な場だと私は思う。

いかに素晴らしい学校かは、すでにアエラからインタビューを受けているのでダブりを避けるためにここには書かないが、100年以上、ノブレスオブリージュを伝えようとしてきた共学の伝統校であることは強調しておきたい。

 
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