「自国は自分で守る」ウクライナの「士気」で高まるロシア批難と「戦争の3つの要諦」

日本で報じられない海外の専門家たちの初期分析の中身
地政学・戦略学者/多摩大学客員教授
  • ウクライナ侵略、日本で報じられない海外の専門家たちの初期分析の中身
  • ブーチンの認識問題、戦争の不確実性、そして日本で注目されない士気の問題
  • 国際社会を動かすウクライナの「自国のことは自国で守る」の姿勢の真髄とは

とうとうロシアが欧州で戦争を開始した。相手はウクライナであり、しかも当初予定されていたよりもはるかに大規模な侵攻を開始したこともあって、国際政治の専門家たちの間でも衝撃が走っている。

戦争の行方を見通す3つの要素

前回の本稿でも触れたように、2月24日の早朝に始まった今回の戦争によって、ロシアという凶暴な「グリズリー」が、裏庭でバーベキューパーティーを開いていた欧州の人々の間に乱入するという事態が実現してしまった。

本稿を執筆している時点ではまだ本格的な「戦争」(ロシアは特殊な軍事作戦と言っている)が始まってから1週間しか経っていないため、今後の見通しは不明のままだ。

だが、すでに海外の優秀な専門家たちが詳細は「初期の分析」を公表しており、それらをいくつか読んで気づかされたことがある。日本ではあまり注目されることのない分析だが、あらゆる戦争に共通する3つの要素に注目している。以下、それぞれについて説明していきたい。

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