首都圏大規模停電、六本木が真っ暗でも明かりが消えなかったヒルズに再注目

3.11当時は東電への電力供給も
ライター/SAKISIRU編集部

16日午後11時36分頃、宮城県や福島県で震度6強を観測する地震が発生した。経済産業省のまとめによると、この地震により一時、東北電力管内で約15万3300戸、東京電力管内は約111万6920戸が停電した。

Toru Kimura /iStock

東京都内各地でも停電が発生し、明かりの消えた街の様子を画像や映像付きでアップするツイッターユーザーが多数確認できた。

「いつも明るい六本木も停電で闇

蒲田駅付近が停電で真っ暗な世界になってる

スカイツリー以外停電中です

地震の影響で停電となった吉祥寺の様子

電車は動いてるけど新橋ほぼ停電してる

朝日新聞東京総局のツイッターアカウントは、動画付きで「都内でも各地で停電が起きています。江東区森下。清澄通りと新大橋通りの交差点は信号機の電気がついている一方で、脇道は完全に真っ暗になっていました」とツイートした。 https://twitter.com/asahi_edo/status/1504121697833656340?s=20&t=whEyWIfP69lUSQhyI4Bwuw

明かりが消えなかった六本木ヒルズ

そんな中、停電しなかった建物として注目を浴びているのが、六本木ヒルズだ。六本木の街全体が停電していた中、通常通り電気が通っている六本木ヒルズの様子を投稿するSNSユーザーが数多くいた。森タワーの一部では、「エレベーターが止まっている」といった110番通報があったと報じられているが、すぐに復旧した模様だ。街全体が停電の中、六本木ヒルズの明かりが消えなかったのは、自家発電設備を持っているからだ。

Hiro_photo_H /iStock

六本木ヒルズの自家発電を担っているのは、「六本木エネルギーサービス」。六本木ヒルズを運営する森ビルと東京ガスの合弁会社だ。六本木ヒルズ内の各ビルで使われる電気を24時間365日体制で供給している。 発電は都市ガスを燃料に、ガスタービン発電機で行っており、発電電力量は最大で約3万8,660kwが可能。一般家庭で約1万3000世帯分の電力量にあたる。首都直下型震災にも対応可能な、電源のバックアップシステムを採用しているという。

計画停電時に東京電力に電力を供給

「六本木エネルギーサービス」と聞いて、11年前の東日本大震災時の計画停電を思い出した人も多いのではないだろうか。東日本大震災の時にも六本木ヒルズは停電していない。それどころか、計画停電時に東京電力に電力を供給していたのだ。 2011年3月17日、六本木エネルギーサービスが発電した電力の一部を東京電力に供給すると発表。一般家庭約1000世帯分にあたる3000~4000 kwを供給した。東京電力への送電期間は、3月18日から4月30日までと、7月1日から9月22日だった。 東日本大震災から11年。知らず知らずのうちに防災意識が低下していることに、昨日の地震や関東地方の大規模停電を機に気づいた人も多いのではないだろうか。筆者もその一人だ。東京電力によると、静岡県でも2万6900戸が停電したという。震源地から遠く離れている場所であっても、停電のリスクがあることが改めて浮き彫りになった今回の地震。日頃から、緊急時に対する備えをしておく必要があることを痛感した。

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