ロッテ佐々木朗希投手を8回完全で降板、井口監督の英断に支持集まる

OBの元守護神、荻野さん「なかなかこの決断はできない」

プロ野球史上初の2試合連続の完全試合がなるか注目されたロッテの佐々木朗希投手は、17日、日本ハム戦(ZOZOマリンスタジアム)に登板し、8回まで打者24人全てを打ち取り、14三振を奪う快投をまたも見せたが、打線の援護がない中、井口監督は投手交代した。

ヤフーニュースでは「ネットで賛否飛び交う」という野球メディアの速報記事を配信したが、これに対し、ツイッターには「いうほど『否』あるか?」と突っ込む人がいるほど、ネット世論の大勢は、井口監督の「英断」を支持している模様だ。

ロッテ井口資仁監督 公式Facebookより

降板直後、ツイッターでは現役時代にロッテの抑えだった荻野忠寛さんが「井口監督すごすぎる。 なかなかこの決断はできない」と絶賛。

大のロッテファンでもある地元、千葉県の熊谷俊人知事も「佐々木朗希投手は8回を無安打・無四球で降板。記録的には残念ですが、ペナントレースは長いので、球数的にもやむを得ないですね」と理解を示した。

佐々木朗投手の育成を巡っては、入団当初は、超高校級の快速球を持ちながらも体の線が細く、1年目は実戦登板を控えるなど球団として温存する戦略に。2年目にやっと1軍デビューしたが、一軍登録と抹消を繰り返しながら2週間ごとに投げるペースを維持し続け、丁寧に育て上げ、先週7日に大記録を遂げた。

歴代の完全試合の達成者のうち、1970年代以降では、佐々木朗投手の先達として巨人の槙原寛己投手ら5人がいるが、快挙を遂げた時、いずれもプロで5年以上のキャリアを積んでいた。すでに中堅からベテランの域に差し掛かっていた5人で、完全試合の次の試合にも勝利したのは3人。しかしいずれも失点しており、唯一2試合連続で完投勝利した東映(現日本ハム)の高橋善正投手ですら4失点を喫している。

「令和の怪物」の見出しが踊った完全試合翌日のスポーツ紙

それでいて佐々木朗投手はまだ3年目の20歳。この日、夢の2試合連続パーフェクト達成こそ逃したとはいえ、プロの並み居る打者を52人連続で打ち取り続け、17.1イニングを「0」を並べ続けているのは改めて驚異的と言える。ただ、野手も含めて1つのミスも許されないという「完全試合モード」を継続し、日本シリーズを思わせる大舞台のような緊張感が長期化することで、肉体面・精神面に蓄積する疲労もまた前人未到の領域に入りつつある。

この試合、チームは結局0-1で敗戦。順位はまだ3位とはいえ勝率は5割を切った。まだ4月の段階とはいえ、首位・楽天、2位ソフトバンクのゲーム差はそれぞれ4.0と3.5。あまり離されたくないところだが、育成と勝利の両方を見据えた、佐々木朗投手の今後の起用法は早くも結果が伴ってきただけにポイントになる。

荻野さんもツイッターで井口監督の心中を察するように「この状態の良いときに登録抹消するかも悩むところ。 本当に監督は大変だ」とコメントしていたが、今後の首脳陣、球団の対応が注目される。

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