「生娘をシャブ漬け戦略」吉野家常務の発言が炎上、会社側「すべて不適切だった」

「若い女の子を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする」
ライター/SAKISIRU編集部
  • 牛丼の「吉野家」常務が早稲田大学の社会人向け講座に登壇
  • 同社のマーケティング施策を「生娘をシャブ漬け戦略」と説明し炎上
  • 吉野家のお客様相談室は「発言があったことは事実」と謝罪

吉野家常務の「生娘をシャブ漬け戦略」発言が、ネット上で炎上状態となっている。吉野家常務取締役の伊東正明氏は4月16日、早稲田大学で行われた社会人向け講座「デジタル時代のマーケティング」に登壇。講座の参加者と見られるユーザーが同日、伊東氏が不適切な発言をしたとフェイスブックで“告発した”

都内の吉野家店舗 kokkai/iStock

フェイスブックには、次のように投稿されていた。

吉野家の常務取締役企画本部長の方が、講義で性差別・人権侵害発言を連発。若い女性を狙ったマーケティング施策を「生娘をシャブ漬け戦略」と笑いながら何度も発言。

若い女性を狙ったマーケティング施策を「生娘をシャブ漬け戦略」と笑いながら何度も発言。
田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」だそう。はあ???

生娘(きむすめ)とは、「まだ男を知らない娘。うぶな娘(大辞林 第三版)」を指す。また、別の辞書には「うぶな娘。まだ男性との性体験のない娘。処女。(デジタル大辞泉)」とあった。投稿には、

不適切な言い回しで不愉快な思いをされた方がいたら申し訳ないんですが」と前置きしていたが、前置きしたら何を言ってもいいの?しかも立場のある人が。これが日本社会の現実ですか。

とも書かれていた。

吉野家お客さま相談室に問い合わせると、次のように回答した。

「本件についての回答は、お客様相談室でさせて頂いております。このたびはご不快な思いをさせたことに対して、深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」

詳細については、担当部門から回答するとのことだった。

その後、吉野家は18日午前、ホームページ上に「当社役員の不適切発言についてのお詫び」を掲載。また、吉野家広報担当者からは次のように回答があった。

「この件について、ホームページにお詫びの文書を提出を致しました。言葉・表現の選択、人権・ジェンダー問題の観点、すべてにおいて許容できるものではないと思っております

伊東氏が前述の発言をした意図として、こう説明した。

一度ご訪問頂いたお客さまに、継続的・定期的にご利用頂きたいという意図から発言したと聞いております」

社内でどのような注意・処分を行うかについては、こう答えた。

「人事については開示できませんが、社内規定に則って厳正に処分を進めて参ります。文書で申し上げたこと以外はお伝えできず、申し訳ありません」

お客様相談室への苦情の電話も、少なくなかったという。

「件数は申し上げられませんが、もちろん皆無ではございません

今後は社として改善していくと明言した。

こちらの不適切に尽きる。弊社としてはコンプライアンス教育の見直しを徹底的に図ることを進める方針となっております。誠に申し訳ございません

伊東氏本人への取材は、あいにく不可とのことだった。

伊東氏の発言は、含意を補って言い換えるなら「処女を覚醒剤中毒させるのと同様の考え方で、牛丼中毒にさせる」というもので、暴力団や反社会的集団、犯罪行為を想起させる。女性に対して差別的であり、「男に高い飯を奢って貰えるようになる」との考え方も、昭和の頃は広く受け入れられていたかもしれないが、現在では古い価値観と捉える人もいる。

とはいえ、発言があったのは有料の社会人向け講座という参加者が限定された場所だった。そうしたクローズドな場で登壇者がどの程度のレベルのコンプライアンスや社会常識を保つべきかは、賛否が分かれるかもしれない。程度の問題はあるが、こうした場で不謹慎なジョークを一切語れなくなるのも、息苦しいように思う。価値観に配慮した言葉選びをしつつも、たとえば、場合によっては講座の参加者に「この場で発言したことはネット上に公開しないでください」などと周知しながら一緒に場を作っていくことも、一案かもしれない。

【追記 4/19 12:40】吉野家ホールディングスは19日、伊東正明氏を常務から解任したと発表した。解任は前日付。同社はリリースで「人権・ジェンダー問題の観点から到底許容することの出来ない職務上著しく不適任な言動があったため」と説明している。

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