メタバースでの就職フェスに1000人超!将来は「就活=メタバース空間」が当然に?

6社出展、主催会社社長「目の前に相手、直に伝えられる」
ライター/SAKISIRU編集部
  • メタバース関連企業6社が就活フェスをメタバースで開催
  • 1000人超が視聴、ツイッターでも好意的感想多数
  • メタバースの就活イベントは増加中。主催者が語る手応えは?

メタバース人材事業などを手掛けるtenshabi(千葉県松戸市、溝口新平代表)は4月29日、メタバース関連企業とメタバースに関心のある学生や社会人が集う就職フェス『METANAVI』をメタバース空間で初めて開催した。

『METANAVI』の様子(提供写真)

視聴者数は1000人以上!

出展企業は、バーチャルヒューマンの開発を手掛ける「Aww」、AIを活用したVTuberを開発する「Pictoria」、ARフィルターを活用したクリエイティブ制作を行う「uzumaki creative」、VRクリエイティブプラットフォームを提供する「Psychic VR Lab」、xRの先端コンテンツを活用した日本アニメのデジタルグッズ販売を手掛ける「Gugenka」の6社。

抽選で選ばれた30人がメタバース空間に集まり、YouTubeライブ配信やZoomの視聴者は1000人を超えるなど盛況を博した。

ツイッターでも

次回も参加したいな。倍率が凄いことになりそうやけど。

メタバース就職フェス興味あって覗いてきた!個人的にPictoriaさんのAI Vtuberが面白いな~って思った。

興味ある分野で就職するにあたっての興味深い話をたくさん聞けて、めちゃ有意義な時間でした!

参加者と企業出展者がこんな和やかにお話できている場は初めて見た気がします。

メタバース関連企業と参加者をつなぐ、本当に素敵な場となったことと思います

などと、このイベントを楽しむ参加者の声が多数寄せられていた。

主催したtenshabiの溝口新平代表は初開催を振り返り、「ここまで多くの方に集まってもらえるとは思っていませんでした。参加者の満足度が非常に高かったのはいい意味で驚きでした」と手応えを語り、「ニーズがあれば、毎月でも開催していきたいです」と今後の意欲を語った。

就活とメタバースの親和性の高さ

『METANAVI』での質疑応答の様子(提供写真)

メタバース環境を活用した学生向けイベントは、新型コロナ禍もあり、近年増加傾向にある。大学のオープンキャンパスや、ゼミの発表会といった場面のほか、人材採用の場面でメタバース空間を利用する企業が多い。

就活生と企業のマッチングサービスやキャリア情報サイトを運営するポートは昨年12月、メタバースを活用した就活相談サービス「就活メタバース」をローンチした。対面で会話をしているようなメタバース空間の中で、キャリアコンサルタントに就職活動の悩みを相談でき、就活生の希望に沿ったキャリアプランの提案などが行われるというサービスだ。

昨年、のべ1万2,000人を動員した日本最大級のキャリア講演イベント「CAREER THEATER」は、新型コロナウイルスの影響もあり昨年まではオンラインで開催していた。しかし、今年5月7日、8日で開催される今年度からは、より会場の臨場感を伝わりやすいメタバース空間での開催が決まっている。

また、昨年10月には、三井住友海上が2022年入社予定者向けの内定式をメタバース空間で行っている。

前出の溝口氏は、メタバース空間と就職活動の親和性の高さを指摘する。

「コロナで、リアルな会社説明会に行けない中で、Zoomが凄く流行りました。メタバースは、Zoom以上にコミュニケーションが取れるんです。Zoomは電話の延長線上でしかないのですが、メタバース空間は本当にリアル。目の前に相手がいて、自分が話している様子を相手に直に伝えられるんですね。就職活動や採用活動がリアルの場でできれば一番良いのですが、たとえば大阪にいる人が東京の説明会にそう何度も参加できません。そういう観点で見ると、リアルよりZoomが便利だし、Zoomよりメタバースが良いとなっていくのは自然の流れだと思います」

実際の距離に関係なく優秀な人材を獲得できるなど、メタバースでの人材採用は、参加者だけではなく企業にとってもメリットが大きい。近い将来、「就職活動と言えばメタバース空間が当たり前」という時代が来るのかもしれない。

 

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