政治経済の「台湾モデル」見習うべきは、オードリー・タンよりも彼女を生み出すシステム

【連載】日本人に知らせたい「台湾式 国益の作り方」藤重太氏インタビュー #3(最終回)
ライター・編集者
  • 「台湾でできることが日本ではできない」のはなぜ?藤氏のインタビュー最終回
  • “オードリーみたいな天才が一人いれば、日本のDXもデジタル庁も一変”という誤解
  • 「日本の停滞原因を、政敵や外国に求めがち」日本のために台湾とどう向き合う?

経済安全保障の時代が到来し、台湾の半導体産業の躍進ぶりが日本でも注目を集めている。コロナ対策では蔡英文総統がリーダーシップを発揮し、DXはデジタル担当相のオードリー・タン氏が一躍名を馳せた。

日本人はこれまで台湾を「ロールモデル」としてこれまで考えることは少なかったが、台湾で30年以上仕事をしている実業家の藤重太氏は「新しく仕組みを考えるうえで、台湾の制度は大いに参考になる」と語る。この連載では、藤氏へのインタビューを通じて、台湾式「国益の作り方」を学ぶ。(3回シリーズの3回目)

Audrey Tang /flickr(public domain)
Audrey Tang /flickr(public domain)

民主政治が根付いている台湾

――「台湾でできることが、日本ではできない」。こうした感覚は、まさにコロナ禍で日本人の多くも突きつけられた現実でした。どうしてこうなったんでしょうか。

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