コロナ暴落で1000万円の含み益!99%の投資家が知らない投資法はこれだ
「勝ちに行く」タイミングはどんなときか?- 個人投資家は「タイミングがすべて」と筆者。コロナ相場でなぜ勝てたのか?
- 指数や業績よりも大切なことは?誰もが悲観しているときが投資のチャンス
- 相場が「下げすぎ」と判断したリーマンとの違い。買いを入れ1000万含み益
前号では、個人投資家が勝つために、もっとも大切なことを解説してきたつもりです。それは、とにもかくにもタイミングを味方につける、ということになります。
そこで、当コラムではいよいよ本当に勝てる投資家になるための、絶好のタイミングの見つけ方や、それらを上手に活用して資産を増やすコツにについて持論を述べたいと思います。

金融のプロが優秀な投資家とは限らない。むしろその逆だ
私の投資歴は21年になります。投資で21年というと、かなり長い方だと思います。なぜなら、6割近くの個人投資家が数年あまりの投資ブームが去ると、株式投資をやめてしまうか、資金を失って退場してしまうことがほとんどだからです。
ちなみに、私の今の年齢は45です。振り返ると、社会に出てから、ずっと株式投資などの運用をしてきたことになります。自分でも「本当に、良く生き残ってこれたものだ」と安堵のため息が出ます。これまで金融市場から得た資産は約5億円。かといって、金融会社にトレーダーとして勤務したり、ファイナンシャルプランナーなどのお金の資格を持っているわけでもありません。
言葉の響きがあまりよくないので、滅多に使うことはありませんが、私はどちらかというと理論より実践、分析より行動しながら改善するタイプの、いわば「相場師」の部類に入ると思います。
相場師というのは、専業として投資で食べている人たちのことを主に指すようです。私は実業家として20年近くコンサルティング会社を経営しているので、実際には専業ではありません。しかし、頭の中身ややり方は、いわば相場師のそれと似通っていると言ってもいいでしょう。
今のあなたでは99%、株では勝てないと断言できる理由
たとえば私は、テクニカル分析(主にチャートなどの値動きで投資判断をすること)やファンダメンタル分析(主に企業財務や収益性をもとに投資判断をすること)も、臨機応変に上手に使い分けます。
しかし、それらを100%信じて頼り切るかというと、そんなことはありません。指数やチャートは相場の波を泳ぐための、いわば道具(ツール)としてしか見ていないわけです。
では、指数や業績よりも大切なことは何か。それは、私の投資歴21年間の経験と、過去の成功体験の集大成、いわば直観に元づく技術になります。
このように聞くと、「おい、こいつは大丈夫か」「私が読んだ本や、セミナーで聞いた金融アナリストの真逆のことをいっているぞ」と思う読者も多いと思います。
しかしながら、現実は違うということを、あえてこのコラムでは、私の率直な意見として述べたいと思います。
まず、金融業界のテクニカルアナリストや証券マンというのは、助言はできても、みずからトレードをすることは、金融法で固く禁じられています。詳しいことは法律の専門家などにお任せするとして、彼らはその職業柄、みずから得た情報で有利にならないよう投資が制限されています。
つまり、皆さんが考えている投資のプロというのは、いわば助言のプロであって、極論を言ってしまうと、トレードのプロでない可能性が高いわけです。(多くのテクニカルアナリストや証券マンなどは、基本的には引退後や退社後に投資をはじめるのが一般的です。そうやって大相場師になった投資家もたくさんいます)。
それと真逆に位置するのが、我々、専業の投資家です。かれらは分析や助言ではなく、投資によって生計を立てています。
コロナ暴落で1000万円の含み益を手にした、秘密の裏技
そんな私たちが、投資でも一番大切にするのはなにか?
それが、エントリーするタイミングになります。たとえば、コロナショックによって株価が急落した2020年3月のタイミングで、恐怖を克服できた人はどれだけいるでしょうか。もし、この急落時で買い挑んでいれば、その後の株価急騰の恩恵を誰でも手にすることができました。

私自身も、この急落ではリスクを負って積極的に投資をしています。もちろん、迷いがなかったわけではありません。ほとんどの相場指数もファンダメンタル分析も、警告アラートばかりでした。読者の皆さんもご記憶があるように、多くの人が悲観的になり、それによって、株価は大暴落を続けていたわけですから。
しかし、過去のリーマンショックの投資経験からすると、誰もが悲観になっている時こそ投資チャンスであることは明らかでした。まわりと同じ行動をしていては、こと株式投資では勝つことはできません。しかも、コロナショックはわずか数日で、過去に経験したリーマンショックの下げ幅と、ほぼ同値まで押し込まれていました。

いっぽう、リーマンショックの時は派遣の雇止めが続出して、求人倍率は1倍を切っていたものの、コロナショックは政府の積極的な財政出動のおかげで、求人が悪化していません。これは下げすぎと判断した私は、結局、日経平均18000~17000円を下回ったあたりから資金を分割して買い挑み、結果としてわずか3か月で1000万円以上の含み益を手にすることができました。
これといって、難しいことをやったつもりはありません。じっさい、日本を代表する技術を持つ本田技研や日本郵船、三菱重工業に投資をしていれば、この1年以内に資産を2倍や3倍にすることは誰でも可能だったわけです。
しかし、ほとんどの投資家がそれができませんでした。理由はただ一つ。最初にテクニカルやファンダメンタルに目を向けてしまうからです。それは、株式投資で勝つにはタイミングがすべてだ、という大切な原理原則を知らないからに他なりません。
正直、テクニックや銘柄選びよりも、タイミングを見極めること。これがなにより一番大切なのです。とくに、多くの場合で、そのタイミングは大きな暴落や、人々が恐怖に陥って思考不能に陥っていたり、金融のプロたちが総悲観論になって市場から一目散に逃げ出しているときに訪れます。
では、コロナショック後に日経平均3万円が突破になった今、株価はまだ買い時なのか。それとも、もうコロナバブルは終わってしまったのか。このあたりについては、次号で詳しく述べていきたいと思います。お楽しみに。
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