生稲晃子氏の政策アンケート「無回答」が炎上、川松都議「事務局責任者の処理ミス」
26連続ツイートで「挽回」図る参院選(7月10日投開票)に自民党から東京選挙区(改選定数6)に出馬している、生稲晃子氏の政策アンケートの結果がネット上で話題を呼んでいる。NHKが参院選の候補者に対して実施したアンケートで、生稲氏はほぼすべての質問に「無回答」と表示された。
たとえば、「対露政策」「日中関係」「日韓関係」といった外交問題から、「社会保障」「消費税」といった今回の参院選で特に有権者の関心が高い問題も無回答だった。「コロナ対策」「同性婚」「選択的夫婦別姓」「原発」もすべて「無回答」。質問のうち、生稲氏が回答したのは唯一「憲法改正」で、生稲氏の回答は「賛成」だった。
ネット炎上「生稲晃子氏主張なし…」
このアンケート結果が、ネット上で拡散されると生稲氏に厳しい声が多数寄せられ、ちょっとした騒動となった。
悲報 生稲晃子氏主張なし…
これでも立候補出来ちゃうのって凄い。何だ、このレベルの低さは。
ねえ、生稲晃子が政策に関してまったく質問に答えてないってほんとなの?
生稲晃子候補がNHKの候補者アンケートに対し、数多ある国政上の課題に関する設問で尽く「無回答」を貫く中、明確に回答したのは「改憲」に「賛成」だけでした。
こうしたネットの反発に焦ったのか、生稲氏は公式サイトでアンケートの回答に不備があったとしたうえで「あらためて私の全ての回答を以下に明らかにいたします」と述べ、28日夜に、26連続ツイートで自身の政策を改めて主張した。
生稲氏のツイートによると、岸田政権の評価は「大いに評価する」、「財政健全化か経済対策か」の質問には、「経済対策」と回答。物価高や新型コロナ対策として、消費税の一時引き下げは「不要」という回答だった。
また、目下、日本の最大の問題と言っても良いエネルギー戦略だが、生稲氏の回答は、再生可能エネルギーを「主力電源の一つとするべき」。「原子力発電所への依存度」については、「今の程度でよい」とそれぞれ回答した。「旧皇族の男系男子を養子に迎える」案に賛成か反対かを問う質問への回答は、「回答しない」だった。
選対広報の川松都議「本人は回答を出していました」
それにしてもなぜ、“炎上”が分かり切っているこのような事態を招いたのか。今回の参院選で、生稲氏の選対広報担当を務める自民党の川松真一朗都議は、自身の公式ツイッターアカウントで、「事務局責任者の処理ミス」と弁明した。
【生稲晃子マスコミ質問について】
選対広報担当として発信致します。「無回答」は事務局責任者の処理ミスで、本人は回答を出していました。当該社には修正をお願いし、本人からはtwitterスペースなどを使いながら考えを述べさせて頂く段取りを私の責任で調整しています。何卒宜しくお願い致します。
【生稲晃子マスコミ質問について】
選対広報担当として発信致します。
「無回答」は事務局責任者の処理ミスで、本人は回答を出していました。当該社には修正をお願いし、本人からはtwitterスペースなどを使いながら考えを述べさせて頂く段取りを私の責任で調整しています。何卒宜しくお願い致します。 pic.twitter.com/Uh5caT1Gk4— 川松真一朗【Statesman、墨田区選出・41歳】 (@kawamatsushin16) June 28, 2022
憲法改正だけに「賛成」の回答をしたことについては、NHKへの回答入力の際に不備があったという。
私達のチームで取りまとめましたが、NHKに回答入力の段階で、担当者が憲法改正だけ入力していたというのが事実です。
川松都議の釈明が事実であれば、百戦錬磨の自民党とは思えないような単純で軽率なミスだが、真相は果たして…。
■
【追記14:00】生稲氏の選対関係者が29日昼、SAKISIRU編集部の取材に応じ、入力不備の原因について「当時の担当者が個人の判断でほぼ無回答で入力してしまった」と強調した。
自民党は大型選挙の際には報道機関などから候補者に送られるアンケート対策として、党本部が主要政策の回答案を作成・配布しており、今回の参院選でも生稲氏を含む全ての公認候補者の陣営に送られている。これに基づき、選対内部で回答案は作成していたというが、関係者は「このような騒ぎとなり生稲氏や有権者の皆様に申し訳ない」と陳謝した。
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