安倍元首相、物価高は「岸田首相が別に悪いわけではない」擁護も、ネットでプチ炎上

「どう見てもアベノミクスの矢の一本目のせい」
ライター・編集者

参院選も中盤を迎え、支援する候補のために有名議員による応援演説が全国各地で連日繰り広げられている。6月30日、愛媛県新居浜市で街頭演説に臨んだのは、自民党の安倍晋三元首相。安倍氏は物価高騰について、次のように言及した。

安倍氏(画像は首相時代の20年1月、官邸サイト)

岸田首相を中心にこの物価対策に全力で取り組んでいます。これは岸田首相が別に悪いわけではなくて、ロシアがウクライナに攻め込んだことによって、ガソリン価格が上がり、そして小麦、さまざまな原材料も上がっています。(小麦は世界中で値上がりしているが)日本はそれを2~3割何とか抑え込んでいる。5兆円の予備費を使って、これからもしっかりと抑え込んでいく。

ネット民らは安倍元首相の「岸田首相が別に悪いわけではなくて」という発言に激しく反応、さながらプチ炎上状態に

確かに岸田よりはお前と黒田のせいだからな

“悪いのは安倍。菅も岸田も尻拭いさせられて気の毒になるわ

どう見てもアベノミクスの矢の一本目のせいやん

ロシア前から上がってるやろうがい。安倍黒田岸田円安で輸入価格が暴上がりしてるからやろうがい

確かに“値上げラッシュ”の直接的な原因は、原油や天然ガスなど資源価格の上昇にある。新型コロナワクチンの普及に伴い、経済活動が再開。世界的にエネルギー需要が高まって価格が上がったところに、ロシアのウクライナ侵攻が追い討ちをかけた。その意味では安倍氏が言うように、岸田首相に責任はないかもしれない。それについては、ネット民の多くも異論はないだろう。

そして、これらと並んで昨今の物価上昇の最大の理由が、急激な円安による輸入価格の高騰だ。ここ数年、1ドル=110円前後だった円相場だが、今年4月には20年ぶりとなる130円台をつけた。しかし、中央銀行による円安政策でそもそもの流れをつくったのはアベノミクスだ。「円安の張本人たるお前がどの口で物価高騰を語るのか」というのがネット民の真意だろう。

7月1日に発表された6月の消費者物価指数は、同月比2.1%と上昇となった。賃金が上がらずにコストだけが増える“悪い物価上昇”になってしまっているのが実情だ。参院選での勝利を確実にしたい自民党にとって、安倍氏は応援弁士として人気が高いものの、その発言は波乱含みだ。

 

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