【現場ルポ】安倍元首相への銃撃事件、目撃者「その瞬間は何が起きたか分からずぼう然」

「2発目が聞こえて、気づいたら安倍さんが倒れていた」
ライター/SAKISIRU編集部
  • 安倍晋三元首相が奈良市内で街頭演説中に男に銃撃され死亡
  • 発砲の瞬間について目撃者は「演説を妨害しているのかと思った」
  • 現場周辺は100人ほどの報道陣が集まり騒然となっていた

 

安倍晋三元首相が8日11時半ごろ、奈良市内で街頭演説中に男に銃撃され、搬送先の病院で死亡が確認された。山上徹也容疑者(41)が殺人未遂の現行犯で逮捕された。銃撃の一報を受け、筆者は急きょ現地に向かった。

安倍氏が倒れた現場(筆者撮影)

17時頃に大和西大寺駅に着くと、改札口にはバス会社の張り紙があった。

大和西大寺駅北口で発生しました発砲事件の影響により、押熊線の運行を中止しました

改札を出て事件のあった北口に向かうと、ガラス張りのデッキ部分に多数の人が集まり、上から現場を見下ろしていた。

現場周辺は規制線が張られており、内側で警察官が忙しそうに動いていた。すでに何台ものテレビカメラが並んでおり、ものものしい空気。

事件当時、現場にいたという男性(50代)に話を聞くことできた。

パーン! というクラッカーのような大きな音がして、その数秒後にすぐ2発目の音がしました。容疑者はSPの人にその場で取り押さえられていました。自民党ののぼりなどもあったのでよく見えなかったが、安倍さんは倒れてはった。

突然の出来事に、すぐには事態を飲み込めなかったようだ。

最初はおもちゃか何かでイタズラしているのかと思いました。スタッフが「心臓マッサージできる人いませんか」「お医者さんいませんか」と呼びかけていて、その後5分ぐらいで救急車が到着して運ばれていきました。

現場には花を手向けたり手を合わせたりする人の姿もあった(筆者撮影)

聴衆の1人として現場にいた望月義彦さん(57歳)は、こう語った。

ものすごく大きな音がして、煙がわーっと上がりました。1発目が聞こえた瞬間は何が起きたか分からず、皆ぼう然となっていました。わーとかきゃーとか、それほど叫び声を出すこともなかった。私も最初は演説を妨害しているのかなと思った。すぐに2発目が聞こえて、気づいたら安倍さんが倒れていた。ガードレールの隙間から顔が見えたが、表情までは分からなかった。

望月さんの記憶は、現場で見たものとその後の映像で見たものがやや錯綜している様子だった。

安倍さんの周囲には関係者しかいなかったんですが、容疑者は隙を突いてすーっと背後から近づいていった。10メートルぐらいの距離でバッグからバトンみたいなものを取り出して、すぐに構えて撃った。かなり訓練していたんじゃないかな。いや、この部分は映像で見たんだけれど。

2発目の発砲場面(望月氏提供)

「映像で見た」の部分を聞いていなかった記者も多数おり、目撃証言を取ることの難しさを感じた。倒れているのを見て、すぐに近くの商業施設に行き、AEDを探したという。

「安倍さんが撃たれた」と言っても、施設の人はピンと来ていないようで、見つかりませんでした。今後は、演説時には防弾チョッキやAEDが必要になるかもしれない。

報道陣はおよそ100人ほど集まっていた模様。新華社通信や澎湃新聞などの中国メディアや韓国メディアも取材をしており、事件の大きさを感じさせた。続報を注視したい。

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