「梅毒」患者数が上半期だけで5000人突破!出会い系アプリの“パパ活”も背景?
医師「症状が出たらなるべく早く受診を」- 梅毒の患者数が上半期だけで5000人超、年1万人ペースは近年の再拡大でも深刻
- 東京などの都市部だけでなく地方にも拡大が特徴。新潟拠点の医師に聞くと…
- 放置しておけば重症化リスク。医師「症状が出たら早期の受診を」
国立感染症研究所が12日に発表した「感染症発生動向調査」によると、性感染症「梅毒」と診断された人が今年上半期だけで5000人を超えたことが分かった。
今年に入ってから7月2日までに報告された梅毒患者数は、5615人。現在の調査方法になった1999年以降で過去最多となった昨年の6940人をはるかに上回るペースで増えており、このままのペースで増え続けると年間での梅毒患者数は1万人を優に超えると考えられる。

ここ数年は年間5000人超
戦後間もない1948年(昭和23年)には、日本国内で年間20万人の患者がいた梅毒。1950年代になってもまだ年間10万人ほどの人が罹患していた。しかし、戦後、国内で急速にペニシリン(抗生物質)が普及。2003年には年間の患者数が509人にまで抑えられており、梅毒という病気は日本から消えたかのように見えた。しかし、ここ10年ほどで再流行の兆しを見せている。
2003年に年間の梅毒患者数は509人にまで減っていたが、2009年には691人に増えた。さらに、2011年には827人、2014年は1661人、2015年は2690人、2016年には4518人と年々、増えている。梅毒患者の拡大傾向は、ここ数年、特に顕著で、2017年は5770人、2018年は6923人、2019年は6577人、2020年は5784人、2021年は6940人と、ここ5年はいずれの年も年間5000人を超えている。
そこにきて、今年は1万人を超えるほどのペースで感染が拡大している。梅毒の流行は、新たなフェーズに入ってきたと言っても良いだろう。
大都市だけでなく地方でも…
また、東京などの大都市だけではなく地方でも患者数が増えている。新潟県内で内科や泌尿器科などのクリニックを営む医師は、次のように語る。
梅毒は大都会で流行るものというイメージが我々にもあったのですが、このところ、地方でも増えています。新潟だけではなく、知り合いの地方の医師も口をそろえて言っていますね。『最近、梅毒患者多いよね』と、地方の医師同士でよくそういった話になります。そして特徴的なのは患者さんが、若い女性、特に20代前半から中盤の女性に集中していることです。
原因はいろいろ考えられますが、出会い系アプリやSNSの普及でこれまで出会わなかったような男女が、簡単に出会えるようになったことも要因の一つにあるのではないかとみています。それにいま、『パパ活』というのも流行っていますよね、そのあたりにも原因があるんじゃないでしょうか。」

医師「症状が出たら早期の受診を」
なお、梅毒は放置しておけば放置しておくほど重症化する。放っておくと、全身に炎症が進行し、全身の皮膚や筋肉にゴムのような腫瘍が発生。気づかずに放置し、罹患から10年ほど経つと脳や心臓に病変が達し、あらゆる臓器が腐り、死に至る可能性もある恐ろしい病気だ。前出の医師は次のように早期受診を呼びかける。
初期であればペニシリンで簡単に治癒します。梅毒の初期には、性器や口など3ミリから3センチほどのできものができるのですが、そういった症状が出たらなるべく早く受診してください。自分に症状がなくても相手が性感染症と診断されたら、必ず早期に受診してください。また、梅毒は一回感染したからと言って、もうかからないという病気ではありません。梅毒にかかった後は、一定の抗体はできますが、再び罹患することも少なくありません。予防にはコンドームが最も有効です。
ただでさえこれからの夏休みシーズンは開放的になる。コロナ以外にも要注意だ。
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