「トランプ VS.マスク」が話題、SNS上で繰り広げられる小競り合い

バトルの経緯とアメリカのネット民の反応は?
ライター/SAKISIRU編集部
  • イーロン・マスク氏とトランプ前大統領がSNSで小競り合いして話題に
  • そもそものバトルの経緯。両者それぞれの発言内容は?
  • 一般のネット民をも巻き込む論争にも。今後、どのように展開していくか

電気自動車大手・テスラCEO(最高経営責任者)のイーロン・マスク氏と、2024年のアメリカ大統領選を狙うドナルド・トランプ前大統領のSNS上での小競り合いがアメリカで話題を呼んでいる。

トランプ氏「助成金なければ彼は無価値」

ことの発端は、マスク氏のツイート。マスク氏は、12日に「トランプは任期の終わりに82歳になるでしょう。アメリカ合衆国は言うまでもなく、どの会社でも最高経営責任者にもなれません」とツイートした。

すかさず、トランプ氏は自身が立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル」に、次のように記載した。

イーロン・マスクがホワイトハウスにやってきて、助成金をもらっている彼の多くのプロジェクトについて私に助けを求めた。それが十分に長く走らない電気自動車であれ、衝突する無人運転車であれ、どこにも行けない宇宙船であれ、助成金がなければ彼は無価値になってしまう。そして彼がいかにトランプの大ファンで共和党員かを私に語った。私が「跪いて物乞いをしなさい」と言えれば、彼はそれをしただろう。

マスク氏がCEOを務める、テスラは電気自動車会社で、完全自動運転の車を開発中だ。さらに、トランプ氏が「どこにも行けない宇宙船」と言っているのは、マスク氏が率いる航空宇宙メーカー・スペースXが開発を手掛ける宇宙船のことだろう。要は、トランプ氏は、マスク氏が行っている事業はいずれも助成金まみれで、助成金がなければどの事業も立ちいかなくなると、ぼろくそにけなしているわけだ。

マスク氏「夕日に向かって航海する時」

この投稿に先立つ9日、トランプ氏は、アメリカ・アラスカ州で行われた支持者集会で、マスク氏が「6月の下院議員補欠選挙まで共和党候補に投票したことがない」と発言したことに対して、トランプ氏は「(マスク氏は過去に)大統領選では私に投票したと言っていた」として、マスク氏を「bullshit artist(嘘つき野郎)」とこき下ろしている。

トランプ氏のこの発言をまとめた短い動画がツイッターにもアップされた。マスク氏は、この動画に反応し、「私はその男を嫌いではないが、トランプ氏は帽子をかぶって夕日に向かって航海する時が来た」とツイート。意訳すれば、マスク氏はトランプ氏に「爺さん、いいかげん、引退しろよ」とでも言っているのだろう。

さらに、トランプ氏の支持者と見られるユーザーから、「トランプ大統領のどこに問題があったのでしょう。(トランプ大統領が行ったことは)エネルギーの自給自足、規制の緩和、税金の引き下げ、ISISの消滅 、XLパイプラインの建設、ロシアのパイプライン停止など。さらに、国境は管理されている。政策上の問題点は何ですか?」と指摘されるとマスク氏は、「大統領任期開始の法定最高年齢を69歳にすべきだと思う」とツイートし、ここでもトランプ氏の年齢を問題視していた。

一般のネット民を巻き込んで論戦に(lena Medvedeva /iStock0

トランプ氏こき下ろす理由は?

トランプ氏は現在76歳で、2024年に行われるアメリカ大統領選時には78歳になる。マスク氏も指摘しているように、もし次期大統領選でトランプ氏が当選した場合、任期が終了するのは82歳の時だ。

別のユーザーからの、「多くの国の指導者は非常に高齢です。国民より何世代も年上であれば、国民と接触することは不可能です」といったリプライには、「100点満点」を意味する絵文字を送っていた。

なぜ、トランプ氏はここまで執拗にマスク氏をこき下ろすのか。アメリカ人とみられるユーザーの中には、「ツイッターでのマスク氏の影響を恐れているのでは」と指摘するユーザーも少なくない。確かに、マスク氏のツイッターは、株価や暗号資産の価格にまで影響を及ぼすほどの力を持っている。そのマスク氏に、「トランプ氏は年齢的に大統領選を諦めるべきだ」とツイートされ、トランプ氏がブチ切れたといったところか。

全米の一部好事家を喜ばせている、両者の小競り合い。今後、どのように展開していくか。もっとも、これまでの両者のお騒がせぶりを考えると、数日後に何事もなかったかのように「盟友」として肩を組んで一枚の写真に納まっていてもまったく意外ではない。

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