物理攻撃も心理攻撃も…ロシア「ハイブリッド戦」の思想を読み解く

【特集】サイバー防衛隊創設の元担当幹部に聞く「ウクライナ戦争の教訓」#2
ライター・編集者
  • ロシアとウクライナ開戦で見えてきたことは?元サイバー防衛隊創設幹部に聞く
  • ロシア公文書に見る情報工作の「本音」。リアルとサイバーの安全保障観の差異なし
  • ロシアが抱える「被害者意識」とは?警戒すべきロシアの「ナラティブ(物語)」

ロシアとウクライナの戦争は開戦から5か月が経過した。サイバー戦や情報戦など21世紀の「新しい戦争」はどう繰り広げられたのか。自衛隊時代、サイバー防衛隊の創設にも携わった佐々木孝博さん(広島大学、東海大学客員教授)はロシア側の特徴として「現実世界の安全保障も、情報空間の安全保障も、まったく区別はない」と指摘します。(3回シリーズの2回目)

iStock / Dmitry Nogaev

iStock / Dmitry Nogaev

「こんな本音を文書にするのか」

――いわゆるロシアの「サイバー戦」についてですが、「サイバー」と言った時には、世論を撹乱するような「情報工作」と、インフラを破壊して都市機能をマヒさせるような「物理攻撃」の二つの面がありますよね。

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