福島第一原発「処理水」放出に韓国反発も、日本では韓国政府の姿勢に募る不信感

福島在住のジャーナリスト「非科学的な言いがかりと差別」
ライター/SAKISIRU編集部
  • 福島原発の処理水海洋放出決定も、韓国政府「責任ある対応」要求報道
  • 「失望」「言いがかり」…日本国内で政治家などが反発
  • そもそも韓国の方が、トリチウム放出量は日本より多い現状

韓国の大手紙・中央日報の報道が日本のネットを騒がせている。日本が福島第一原発の「処理水」の海洋放出を正式認可したことに対して、韓国政府が「福島原発汚染水海洋放出対応関係部処緊急会議」を開催したことを報じたものだが、記事では、韓国政府が日本政府に対して、「責任ある対応」を要求したことも伝えた。

この韓国政府の主張は、要は「処理水を放出するな」ということだろう。この記事が23日に配信されると、日本のネットでは韓国政府に対する憤りの声が上がった。

福島原発の処理水タンク(資源エネルギー庁サイトより引用=撮影:東京電力HD)

長島氏、韓国政府に「失望しかない」

自民党細野豪志衆院議員は24日、科学的データを用いて、韓国政府の姿勢を牽制した。

韓国政府が緊急会議で「処理水について日本に責任ある対応要求」との報道。福島で放出される処理水の濃度は1,500Bq/L。韓国で継続して放出されている処理水の濃度基準である40,000/Lより一桁低い値。安全性に問題ないことは韓国政府も理解しているはずだ。

同じく自民党長島昭久衆院議員も細野氏のツイートを引用、韓国政府への失望を隠せない様子だった。

自国よりも遥かに安全な基準をクリアしている我が国の処理水に対し、非科学的な難癖をつけるようでは、尹政権が対日関係を改善したいという姿勢の根本が問われる。外相が訪日し総理面会までして帰国早々これでは手の施しようもない。政権交代のチャンスを活かして欲しかったが、ダメか。失望しかない。

福島県在住のジャーナリスト、林智裕氏はこの報道を「非科学的な言いがかりと差別」と切って捨てていた。

客観的事実すら現在進行系で無視して非科学的な言いがかりと差別を繰り返す韓国は、歴史問題でも同じ手口をしてきたんですね?…と思われても仕方ないでしょうね。

元自衛隊幕僚長山下裕貴氏も、ツイッターで韓国政府を痛烈に批判していた。

自国の原発をしっかり管理して下さい。承認欲求国家としか思えない。

日本よりはるかに多い韓国のトリチウム放出量

中央日報は日本の処理水に対する韓国政府の懸念を報じているが、実は日本の原発より韓国の原発の方が、はるかにトリチウム(放射性物質)の放出量は多い。経済産業省の資料によると、福島第一原発で、放出される予定のトリチウムの量は年間約22兆ベクレルを下回る水準だという。

一方、韓国の古里(コリ)原発の年間のトリチウム放出量は約91兆ベクレル(2019年)。月城(ウォルソン)原発でも、年間約31兆ベクレル(2019年)のトリチウムが放出されている。

韓国・月城原発(IAEA Imagebank – Flickr: 04790183, CC 2.0)

国全体としても、日本の方がトリチウムの放出量は少ない。2019年に日本全体で放出されたトリチウムの量は175兆ベクレル。一方、韓国全体では205兆ベクレルだ。それに、そもそも、トリチウムは各国の法令を遵守したうえで、海洋や河川などに放出することが国際的に認められている。

また、日本政府は「処理水」と呼んでいるのに、韓国マスコミは頑なに「汚染水」という言葉を使っている。今回の記事だけで見出しを含めて、10回も「汚染水」という言葉が出てきている。中央日報のオンライン版を検索すると、わずか1年の間に「汚染水」で67件の記事がヒットする。いずれの記事も処理水を海洋に放出する日本の姿勢を批判するものだ。

どう呼ぼうが自由だが、これを何の知識も持たずに、そのまま読んだ韓国人はどう思うか。そもそも、韓国の人は、日本より韓国の方がトリチウムの放出量が多いことを知っているのだろうか。

韓国政府はよく、日韓関係について「未来志向」を強調する。韓国の尹錫悦大統領も大統領選後は「未来志向の日韓関係をつくる」と明言した。しかし、「未来志向」の日韓関係を最も邪魔しているのは、韓国政府や韓国マスコミではないかと言いたくなる。

韓国政府や韓国マスコミには、ぜひ、科学的根拠に基づかない、批判とも言えないようなレベルの低い難癖、嫌がらせは止めていただきたい。日本のことを批判するなら、科学的根拠に基づいてほしいものだが、そうした根拠はないのか?

 
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