岸田首相とペロシ下院議長が会談、ペロシ氏訪台にマスコミ各社で論調分かれる

読売は中国非難、産経はペロシ氏評価、朝日、毎日は
ライター/SAKISIRU編集部

岸田首相は5日朝、アジア各国を歴訪中で昨夜日本に到着したアメリカのペロシ下院議長と会談を行った。会談は、日米同盟の抑止力と対処力の強化や、自由で開かれたインド太平洋の実現への日米協力のあり方のほか、ペロシ氏の訪台を巡って中国が軍事演習を始めた台湾周辺の情勢や北朝鮮情勢、ロシアのウクライナ侵略なども話し合われたものとみられる。

日本経済新聞によると、岸田首相は日米同盟強化のためのペロシ氏のリーダーシップとアメリカ議会の支援に期待すると述べたという。

5日朝、ペロシ議長と会談する岸田首相(官邸サイト)

岸田首相「引き続き日米で緊密に連携」

会談には、日本側からは木原誠二官房副長官、中谷元首相補佐官、寺田稔首相補佐官などが同席した。アメリカ側は、ラーム・エマニュエル駐日大使や今回のペロシ氏のアジア歴訪に同行しているアメリカ下院議員らが同席した。

会談後、記者団の取材に応じた岸田首相は、「台湾海峡の平和と安定を維持するため、引き続き日米で緊密に連携していくことをペロシ氏と確認した」と述べた。

日本訪問に先立つ3日、ペロシ氏はアメリカの現職下院議長として25年ぶりに台湾を訪れ、台湾の蔡英文総統を会談した。これに中国が大反発し、会談が行われる前日には、台湾周辺で大規模な軍事演習を実施。台湾周辺海域に11発の弾道ミサイル発射し、このうち5発が日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した。

訪台以降、ペロシ氏の動向へのネット民の注目度は非常に高く、しかも前日にはミサイルが日本のEEZに落下したこともあり、ツイッターでは数多くのユーザーが会談に対する意見を述べていた。

岸田・ペロシ会談、メディア撮影時に中谷元が居たあたり人権問題も話したんだろうな。

ペロシ下院議長は岸田首相と会談を行い、岸田首相は重要な航路である台湾海峡の平和と安定を維持するために両国が協力すると述べました。お題目だけで終わらずに具体策を発表して欲しいです。

韓国大統領は、ペロシ議長との直接面談避け日本岸田総理は会談する。韓国政府は中国に対して腰が退けている。世界はよく見てる。

岸田・ペロシ議長会談で今すぐ中共への経済制裁を取り決めるべきだ

ペロシ氏訪台、新聞各社の論調は

もちろん、日本のマスコミもペロシ氏の一挙手一投足に注目している。しかし、社によって微妙にスタンスが異なるようだ。

読売新聞は、中国の台湾周辺での軍事演習に際して「米下院議長訪台 中国は軍事的緊張を高めるな」との論説記事を発表。「米国の要人が台湾を訪れたからといって、中国が台湾への軍事的圧力を強めるのは筋違いだ。地域の緊張を高める一方的な軍事挑発は、断じて許されない」と中国側の反発を厳しく批判していた。

産経新聞は、「ペロシ米下院議長(民主党)が中国の恫喝(どうかつ)に屈せず、台湾を訪問したことを高く評価したい」「ペロシ氏が訪台を断念すれば、米国は圧力に弱い国として中国に付け入られる隙を与えかねず、自由主義の盟主としての国際社会の信頼も失うことになった。そうした事態を回避し、民主主義の連帯を示した意味は大きい」とペロシ氏の訪台を評価する内容の社説を出している。

一方、普段はリベラル寄りの論調が目立つ毎日新聞も社説で、「台湾海峡の平和と安定が損なわれれば、その影響は世界に及ぶ。中国は緊張を高めるような軍事的行動を控えるべきだ」と中国の姿勢を批判していた。

朝日新聞は、「米国と中国の2大国が軍事力を動員して向き合う危うい事態である。双方とも望まぬ衝突を避けるために、冷静な意思疎通による沈静化を図るべきだ」「自らの力を過信して制御を失ったロシアの教訓を、米中は学ぶべきだ。不毛な力の誇示や挑発を自制し、安定した対話の環境を持続する静かな外交に立ち戻る必要がある」と米中双方に冷静な態度での対話を呼びかけていた。

 

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