VCに異例の敵対的買収!「旧村上ファンド vs. ジャフコ」勃発に投資家大コーフン

ジャフコ側、村上氏側の買収事例列挙に「ファンドらしい反撃」の声も

ベンチャーキャピタル(VC)大手のジャフコ グループ(本社・東京虎ノ門、三好啓介社長)は15日、村上世彰氏の影響下にある投資家グループ(旧村上ファンド)が同社株を大量に買い集めていることを受け、新株予約権の無償割当などの対応策を導入する方針を明らかにした。

ジャフコ グループのオフィスが入居する虎ノ門ヒルズ(y-studio /iStock)

ジャフコ側によると、今月4〜5日、村上氏の長女、野村絢氏らと会談。その際に旧村上ファンド側がすでにジャフコ株の15%弱を取得し、さらに「51%を取得する可能性を示唆された」としている。

ジャフコ側は、旧村上ファンド側がこれまでの買収先や関連会社に対し、買い付けた株式の多くを高値で購入させ転売益を得ていたことなどから、「株式買集めの目的ないしその結果が、当社の企業価値ない し株主の皆様共同の利益の最大化を妨げるようなものであるおそれは否定できない」と警戒。

今後の敵対的買収に備えて新株予約権の無償割当の導入を進め、8月30日から3か月以内に臨時株主総会を招集し、最終的に旧村上ファンド側の大規模買収を受け入れるのか、拒否して新株予約権の無償割当措置を発動するかを決める方針も明らかにした。

かつて村上ファンド事件で騒がせた村上世彰氏(2006年6月 写真:ロイター/アフロ)

投資会社が投資会社に敵対的買収を仕掛けるという異例の事態に、ネットでは投資家らが大興奮。

また、こんなネタですね。面白くなりそうです。

村上ファンド系も思い切った買い方するね。

また、ジャフコが適時開示で村上氏側の過去の投資事例について“行状”とばかりに指摘している点も異例で、投資関係者の注目を集めた。リリースは全51ページもあり、新明和工業や東芝機械など近年、世間を賑わせた買収も含めた12のケースを列挙。さらには村上氏にとって“古傷”とも言えるニッポン放送株の買収事例をも余録で記載する念の入れようだ。これには

村上ファンドの実績をジャフコがプレス出してる ファンドらしい反撃

と刮目する人も。

ただ、ジャフコの対応について

ジャフコの企業価値は上がらないからNGではなくちゃんと株主価値向上に努めないとこうなるよという事例なので、むしろPBR1倍以下で放置し続けたジャフコ経営陣が悪いような。

と疑問を持つ人もいた。

ジャフコの株価は7月27日に1,765円だったのが、その後、村上氏側が買付を本格化させたとみられ、株価は急上昇。8月5日の終値で2,000円を突破し、15日は2.118円となっている。

 

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