左派市政の那覇市、旧統一教会から首里城再建の支援金受領も、沖縄メディアはスルー

20年に沖縄教区長から58万6,000円
  • 那覇市が、旧統一教会から首里城再建の支援金58万6,000円を受領
  • 市は2年前にSNSで報告、城間市長が目録を受け取る画像もアップ
  • 地元メディア、自民系の知事選候補者と統一教会の関係は報じたのに…

沖縄県那覇市が2020年1月、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の地元関係者から、前年10月に火災で焼失した首里城再建の支援金として58万6,000円を受け取っていたことがネットでクローズアップされている。

世界平和統一家庭連合の咸鎮模沖縄教区長(左)から目録を受け取る城間市長(20年1月、フェイスブックより)

自民側の接点は報じたのに…

市は20年1月14日の時点で、フェイスブックの公式ページでお金を受け取っていたことを報告。城間幹子市長が同連合の咸鎮模沖縄教区長から目録を受け取る様子を写した画像もアップし、「首里城火災を見て、少しでも力になればと思い支援金を持ってきました。少しでも早く再建することを願っています」という咸教区長の談話を掲載している力の入れようだ。

旧統一協会と政治の関係を巡っては、沖縄のメディアでも協会と自民党関係者の「接点」を追及する記事が出ており、27日告示の知事選に自民、公明推薦で立候補予定の佐喜真淳氏が過去に旧統一教会関連団体の会合に出席していたことが判明した際は、大々的に取り上げていた。

ところが、那覇市や城間市長と、首里城再建の支援金を巡る、旧統一教会との「接点」については、SAKISIRU編集部が新聞記事のデータベースで確認した限り、沖縄タイムスと琉球新報では、22日までに報道された形跡がなかった。

城間氏は、18年に死去した翁長雄志前知事が前任の那覇市長時代に副市長に抜擢。翁長氏が14年知事に転出すると、その後継として社民、共産などの左派勢力のオール沖縄から支援を受けて市長選で初当選。現在2期目だ。

地元メディア「華麗にスルー」!?

しかし、国政与党系の佐喜眞氏の接点だけが報じられる一方で、野党系の城間氏や城間市政が、首里城再建のためとはいえ、統一教会と金銭のやりとりがあったことについて取り上げられないことについて、ツイッターでは保守系のネット民などから不満が噴出。

沖縄県那覇市そのものが旧統一教会とズブズブですね。

那覇市と統一教会の件は華麗にスルー!笑

ワイドショー見て魔女狩りを楽しんでいる人たちは、これを那覇市は統一教会とズブズブだと問題視してないので、今やってることは自民憎しでの宗教と事件の政治利用なんですね。

などとツッコミが続々と入る事態になっている。

那覇市が返金した事実は22日までに報じられていないが、あるネット民は「これって返金するのかなあ」と興味津々。知事選が近づき、地元メディアには公正な報道が求められる中、那覇市の対応や、沖縄タイムスと琉球新報が報道するのか今後も注目されそうだ。

城間氏は今年5月の定例記者会見で、「新たなリーダーに道を譲りたい」と述べ、那覇市長選(10月16日告示、23日投開票)に出馬しない意向を表明。オール沖縄は22日、翁長前知事の次男、翁長雄治県議を城間氏の後継に擁立すると発表した。毎日新聞によると、翁長雄治氏以外では、自民党の候補者選考で副市長の知念覚氏らの名前が挙がっているという。

 

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