リモートの方が調子いい?岸田首相、「次世代型原発」開発・建設の検討指示の“英断”

民主党政権以来の大転換、ネット民「ようやく目が覚めたか!」
ライター/SAKISIRU編集部
  • 岸田首相が24日のGX実行会議で、次世代型の原子力発電所の開発・建設を検討指示
  • 民主党政権以来、新設見送り方針から大転換。再稼働も「あらゆる対応」明言
  • ネットではコロナで隔離中の首相に「リモートの方が調子いい」との声も

岸田文雄首相は24日に開催されたGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議で、次世代型の原子力発電所の開発・建設を検討するよう指示した。

2011年の原発事故後、民主党の菅・野田両政権、自民党の安倍・菅両政権を通じ、日本政府は新設の原発は見送っており、今回の岸田首相の決断は、エネルギー政策上の大転換となる。

24日の第2回GX実行会議で、オンラインで今後の原発政策などについて述べる岸田首相(官邸サイト)

原発の新増設「想定せず」大転換

これまで「何もしない」「検討使」と揶揄された岸田首相だったが、ウクライナ情勢の影響などでエネルギー情勢が逼迫したことで、さすがに危機感がピークに達したようだ。今後も厳しい電力需給が予想され、来年夏以降の電力確保に向けて、再稼働したことのある10基に加えて、7基の設置許可済み原発に対して岸田首相は「再稼働に向け国が前面に立ってあらゆる対応を取っていく」と述べた。

日本経済新聞によると、設置許可済み原発の7基は、東京電力柏崎刈羽原発6~7号機(新潟県)、日本原子力発電の東海第2原発(茨城県)、東北電力女川原発2号機(宮城県)、関西電力高浜原発1~2号機(福井県)、中国電力島根原発2号機(島根県)を想定する。

そして焦点の原発の新増設・建て替え。実はわずか2週間前まで政府は「想定していない」という方針だった。西村経済産業相は今月12日、日本経済新聞などに応じたインタビューでは、原発の新増設・建て替えについて次のように述べていた。

再生可能エネルギーの拡大を図るなかで可能な限り原発依存度を低減するというのが政府の一貫した方針だ。新増設・リプレースは現時点で想定していない。

また、昨年10月に福島第一原発(福島県)を視察した際、岸田首相は記者団から「今後、原発の新増設や建て替えを行う可能性はあるか」と問われたが、明確に回答しなかった。

原発の新増設・建て替えを「想定していない」から、「次世代型の原子力発電所の開発・建設を検討するよう指示」という方針の大転換に、ネット上では期待の声が寄せられた。

日立とGEが開発中のSMR「THE BWRX-300 SMALL MODULAR REACTOR」(公式サイトより)

細野氏「岸田政権が原発政策で動き出した」

唐突にも見える岸田首相の方針転換。7月に今冬に向けて原発を最大9基まで増やす方針を明らかにした際は、基本的には再稼働の規定方針が決まった炉だった。このため首相が原発再稼働に本気なのか疑う意見も噴出したが、自民党長島昭久衆院議員は「先日の『9基再稼働』は”誇大広告”ではないかと批判を浴びたが、やはり世論を読む観測気球だったのだ」との見方を示した上で、今回の方針転換を「英断」と評価。ただ、「今日の電力危機を乗り切るためには、もっと急ぐべきではないか」と注文した。

同じく自民党衆院議員で、民主党政権時代には原発担当相を勤めた細野豪志氏も「岸田政権が原発政策で動き出した」と期待を込めていた。

「コロナでようやく目が覚めたか!」

一般のユーザーも岸田首相の方針転換を評価する声が多かった。

こりゃあ、キッシー偉いな。振り切ったよな。

これはいい流れです。サプライチェーン維持を含めてしっかり計画を立て、実施してほしいです。

選挙終わって岸田首相が覚醒したな。既存の原発の再稼働も進めてくれるようだしひとまず安心

中には、岸田首相が新型コロナに感染し、現在、リモートで公務を行っていることに絡めて、

コロナでようやく目が覚めたか!

リモートの方が調子いいんじゃないか?ずっとリモートでやってくれ

といった反応も見られた。

一方で、反対するユーザーも少なからずいた。

政界でも強烈な反原発政策を掲げてきた山本太郎氏率いるれいわ新選組。櫛渕万里衆院議員は、「絶対反対だ。3.11前にすべて逆戻り」とツイートしていた。

本気か?絶対、反対だ。原発の新増設、来夏以降17基を再稼働。3.11前にすべて逆戻り。

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