吉村知事「複数校で1つの部活」を提案、「他校に人間関係できるの面白い」の声も

移動時間や安全面の問題など課題か
ライター/SAKISIRU編集部
  • 吉村知事が「複数校で1つの部活」を提案
  • 少子化のなかで部活の選択の幅を広げると同時に教員の働き方改善が狙い
  • 歓迎する声が目立つが、移動時間の問題など課題もありそう

大阪府の吉村知事は23日、府の教育委員会とともに教育行政について話し合う「総合教育会議」で、府立高校の部活動について、1つの部活動を複数の府立高校で運営する「複数校一部活制」を提案した。

Photo AC

吉村知事が指摘する2つの要因

部活指導が教員にとって過大な負担となっている問題が近年指摘されており、吉村知事は「廃部・休部等も増えてくる中で、子どもたちの部活の選択の幅を広げたいのが1つ。もう1つは、先生の働き方の改善を本格的に行うという意味で」と説明している。

自身のツイッターでも「少子化の中、廃部や少人数化で生徒の部活の選択の幅が狭まっている。激務の先生の負担を減らす為にも部活の在り方を根本から見直さないといけない」と述べ、改善の必要性を訴えた。さらに「今の仕組みのままでは生徒の選択肢はどんどん狭まる。教員の働き方改革も本気でやらないといけない。ならば、部活の根本的なあり方を考えないといけない」と続けた。

高校野球でも2012年以降、人数不足を理由とした複数校の連合チームや合同チームの出場を認めている。学校内のプール施設も、施設管理の負担の大きさなどから複数校で共同利用を実施するケースが増えており、吉村知事の提案はこうした流れとも合致しそうだ。

大阪維新の会沖田浩之大阪府議は「先週たまたまTV観た『そこまで言って委員会』でも取り上げていて、なかなかいいテーマを扱うなと変に感心したのを覚えてる。少子化対策、教員の負担軽減の観点からもぜひ検討を進めていってもらいたい」と言い、賛意を示した。

少子化背景に若い世代は理解か

一般ユーザーからも注目が集まった。

まずは複数校の生徒が集まることで交流が広がることを期待する声があがった。

これは普通におもしろそうじゃん。他校に人間関係ができるの

他校と合同で部活動をするのは、古い世代から見れば違和感もあるかもしれない。ただ、少子化によって、そうも言っていられない状況があるようだ。入りたい部活に入れないという声もあった。

中学校も検討お願いします!

上がる中学校には野球部がない。何年も前から先輩方が隣の学校の野球部に入りたいってお願いしてるけど、試合でれなくてよければ入れてやる。と子供の為と思えない教育者らしからぬ事言われ続けてる。。。

吉村知事が高校時代に熱中したラグビー部にも少子化の波が…(tetsu014/Photo AC)

コロナ、移動距離…慎重意見も

ただ、パンデミックが収まらないなか、まだ早いのではないかとの意見もある。

今教育現場は、2学期このまま始まって大丈夫?で、いっぱいだと思います。オンライン授業を全ての学生に出来るようになってから、お考えください。

また、高校の場合、小中学校と比べて通学距離が離れている場合も多く、移動の問題がある。

複数校で1部活は、特に大阪のような面積の狭い自治体ではとても有効だと感じます。ただそうは言っても移動のコストを誰がどのように負担するのかという点についてはセットで考える必要があると思います。

懸念は生徒の移動時間と移動時の安全管理だよな。「移動に30分かかるから練習時間を30後ろ倒しする」だと担当校教員は定時に帰れないぞ。

実現までにはいくつか課題もあるだろうが、一考する価値はありそうな話である。

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