「防災の日」で企業が災害時のお役立ち商品紹介、専門家は改めて備え呼びかけ

関東大震災から99年、いつでも、どこでも、また...
ライター/SAKISIRU編集部

今日、9月1日は「防災の日」。9月1日は、1923年(大正12年)に関東大震災が発生した日であるとともに、台風シーズンを迎える時期であることから、1960年(昭和35年)6月11日の閣議で、この日を「防災の日」とすることが決定された。

craftbeermania /PhotoAC

「防災の日」に合わせ自社商品アピール

「防災の日」の1日、お役立ち情報とともに自社商品を紹介するツイッターの企業アカウントがユーザーの注目を浴びていた。

「袋のラップ」で知られる「アイラップ」の公式アカウントは、避難生活などの際に役立つ「アイラップ」の正しい使い方をツイートしていた。

高密度ポリエチレンだから耐熱性があるわけではありません。表示される材質が同じでも用途によって仕様は異なります。ポリ袋で湯せんする場合はメーカーが『可』としているものを準備しましょう。

さらに、「時期によっては食中毒リスクも出てきます。素手でご飯に触れるのは、場合によってはリスクに繋がるのです」としたうえで、手で握らずにおにぎりが作れる「アイラップ」や「おにぎりポッケ」を紹介していた。

また、非常食として人気の「えいようかん」を販売する老舗菓子メーカー井村屋は、「えいようかん」の箱の裏面に「災害用伝言ダイヤル」の利用方法を記載していることを紹介していた。

9月1日は#防災の日「災害用伝言ダイヤル」をご存知でしょうか?災害時に家族や友人に伝言を残せるサービスです。使い方をメモして防災持ち出し袋に入れて、家族と確認しておきましょう!「えいようかん」の箱の裏面にも利用方法を記載しています!

「大雨・台風への備え」発信するプロたち

折しも現在、非常に強い勢力の台風が沖縄県の南南東を進んでいる。今後は勢力をさらに強めながら大型化が進むとみられる。今のところ、3日から4日にかけて沖縄本島周辺まで強風域に入る見込みだ。台風としては比較的遅い速度で北上することに加え、暴風や豪雨の影響範囲が拡大することで、沖縄県では長い時間、暴風雨に見舞われることが懸念される。

さらに、日本気象協会によると、台風の北上に伴い6日にかけて、九州や四国地方では、72時間雨量が1000mmを超える、これまでに経験したことのないような「記録的な大雨」になる可能性もある。暴風域の拡大により、東日本にも影響を及ぼす可能性もあるという。

そうした中、防災の日に合わせて、災害に遭った時のための情報発信を熱心に行う専門家もいる。

雲研究者で、気象庁気象研究所研究官荒木健太郎氏は「大雨・台風への備えまとめです。自分やご家族の状況などを踏まえて、事前に避難について考えておきましょう」とツイートし、自身も制作に協力した「コロナ禍でもすぐできる!防災アクションガイド」の内容を紹介した。

同ガイドでは、家の外の備えとして、「雨戸・網戸の固定」「側溝・排水溝の掃除」「屋外のものを家にしまう」「車のガソリンを満タンにする」、家の中の備えとして「風呂場に水を貯めておく」「窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る」「スマホ・パソコンを充電する」といったことが推奨されている。

また、同ガイドでは風水害発生時に取るべき対応も時系列順で紹介。風水害発生直前には、「危険な場所に絶対に近づかない」として、河川や用水路、地下施設、アンダーパス、崖などに絶対近づかないように呼び掛けている。

さらに、「大雨・洪水・高潮注意報」が発令された時には、「自らの避難行動を確認」、「高齢者等避難」が発令された際には、「高齢者・障がい者、乳幼児などとその支援者は避難」、行政から「避難指示」が発令された場合は「全員避難」、「緊急安全確保」が発令されたら「命を守るための最善の行動をとる」など、避難判断のポイントをわかりやすく解説している。

世界最大規模の民間気象情報会社「ウェザーニューズ」の公式アカウント(サービス名:ウェザーニュース)も、防災の日に合わせて、「日本中どこに住んでいても、台風や大雨、地震などの災害が心配ない場所はありません」とツイートしたうえで、「非常用持ち出し袋 チャックリスト」を紹介していた。

今日は関東大震災から99年の防災の日です。日本中どこに住んでいても、台風や大雨、地震などの災害が心配ない場所はありません。いざという時に備えて非常用持ち出し袋 を用意しておくと安心です。チェックリストを参考に準備し賞味期限等を確認しておきましょう。

先月も全国各地に及ぶ大雨により、多くの人々が災害を受けた。大雨のため、各地で河川の氾濫や土砂災害等による甚大な被害が発生し、山形県、新潟県、石川県、福井県、青森県の35市町村に災害救助法が適用された。これらの地域はもともと、夏の降水量が少ない地域だった。しかし、実際に豪雨災害が起きてしまった。

日本全国、いつどこで、どのような災害が起こってもおかしくない。防災の日を機に、少しでも防災意識を高めたいところだ。

 
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