「政府は国葬儀と決断したならば…」千葉・熊谷知事が国葬反対の“アベガー”いなす

「批判があるからと不整合な対応をすると...」

安倍元首相の国葬への参列を巡り、国会議員によるSNSでの発信が連日注目を集める中、千葉県の熊谷俊人知事は11日朝、ツイッターを更新。国葬に関する冷静でロジカルな持論を示し、反響を呼びつつある。

千葉県の熊谷知事(県ホームページより)

今週になり、政府は国会議員などに招待状を送付。国葬に反対する立民の蓮舫辻元清美両参院議員がツイッターに招待状の画像とともに「欠席します」と投稿したことが物議を醸した。一方、全国の知事では、群馬県山本一太知事石川県馳浩知事など自民党国会議員出身者だけでなく、自民と決別した東京都小池百合子知事や民主党系の埼玉県・大野元裕知事、維新の大阪府・吉村洋文知事なども参列する意向を示している。

千葉市議時代は民主党に所属していた熊谷知事も8日に参列の意向を表明。しかし“裏切り”と感じたのか野党支持者の“アベガー”が反発。熊谷氏に対し「県政の恥」と中傷し、国葬が憲法違反と主張する共産党関係者の投稿を引用する人物が食いかかってきた。

これに対し、熊谷氏は「今回の国葬儀は全ての知事が招待の対象であり、招待がある以上、日程調整上の問題が無ければ、粛々と出席する予定です」と改めて出席理由を述べた上で、「憲法違反という主張はさすがに無理があります」との見解を示して反論した。

ここから自らの投稿にリプライを重ねる形で連続投稿。熊谷氏は、中曽根元首相の内閣府・自民党合同葬の際に、政府から自治体や学校に弔意表明の要請があったにもかかわらず、今回は弔意表明を求めないことなど一貫性のない岸田政権の対応を指摘し、「ちぐはぐな対応に少し疑問を持っています」とチクリ。

続けて、「国民の賛否があることは確かですし、賛否が分かれる背景や要素を私も十分に理解できます。 しかし、政府は国葬儀と決断したならば相当する対応をしなければ、行政行為に整合性が取れなくなります」と述べた上で、「批判があるからと不整合な対応をすると、後世にバランスを欠く前例を作ってしまうことにならないか、そうした観点からも今回の国葬儀を考えるべきだと私は思います」との考えを示した。

 
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