「戦闘機を買うなら保育園を」論はなぜおかしいか

松川るい「本音で語るリアリズム外交」#3(最終回)
ライター・編集者

【編集部より】自民党・松川るい参議院議員が、本音の「外交リアリズム論」を語るシリーズ、最終回は「戦闘機を買うなら、その分、保育園を作るべきだ」などのありがちな言説の盲点について喝破していきます。(3回シリーズの最終回)

 

松川るい(写真は事務所提供)東大卒業後、1993年外務省入省。97年米ョージタウン大学国際関係大学院を修了。外務省時代は、国際裁判、FTA交渉や軍縮交渉、インテリジェンス部門の首席事務官として中国や朝鮮半島の情勢分析を担当。2016年参院選大阪選挙区で初当選、20年〜21年、防衛政務官。22年参院選再選。夫は外務省時代の先輩、2児の母。

戦闘機も保育園も両方必要

――「外交か、軍事か」という二項対立が問題であるというお話を伺ってきたのですが、さらには予算配分などで「軍事か、福祉か」という二項対立もあります。防衛費増額というと「戦闘機1機買うなら、その分、保育園を作るべきだ」という声が上がるのも珍しくありません。

【松川】その気持ちは、2人の娘を保育園に預けながら育ててきた私にもよく分かりますが、国には戦闘機も保育園も両方必要。安全保障の破綻も、少子化の進行も、どちらも日本にとっては最大の危機です。

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