安倍元首相の通信簿は外交120点、内政75点。内政で大成功しなかった理由は?

「アベガー」とは異なる難敵
評論家、徳島文理大学教授
  • 安倍政権の内政が今ひとつ成功しなかった点について八幡氏が総括
  • アベノミクスは第三の矢・成長戦略が岩盤規制の前に不発
  • アベガーとは異なる難敵。「改革」を阻んだのは誰だったのか?

安倍晋三元総理の国葬がいよいよ明日に近づいてきたのを機に歴代総理と比べての通信簿をつけてみたい。民主党政権のころ『歴代総理の通信簿』という本で、第1次安倍内閣について低い点数をつけた後に安倍さんにお会いしたら、「厳しいご指摘を戴き勉強させてもらってます」とか言われたほど、筆者自身はもともとの安倍支持者ではなかった。

第2次安倍内閣の初期も懐疑的だったが、1年たったあたりから評価を変えた。7年8カ月の業績を採点すれば、外交・防衛は想定外の大成功を収め120点。一方、内政は75点とした。今回はその理由を論じてみたい。

外交とは対照的、今ひとつだった内政

2018年G7サミットで話題になった一コマ。各国首脳の「真ん中」にいた安倍外交の象徴的シーンに(提供:GERMAN FEDERAL GOVERNMENT/UPI/アフロ)

外交の功績は戦後の歴代首相の中でも際立っている。気難しいオバマ、トランプ両大統領と世界の首脳のなかで最高レベルの信頼関係だっただけでも凄い。中国に対抗するためインドを味方に付けて価値観外交を展開し、ヨーロッパ諸国と経済連携協定を結び軍事協力まで確立した。

一方、プーチンや習近平とも個人的信頼関係は堅固で、21世紀のビスマルク的な存在だった。追悼本である「安倍さんはなぜリベラルに憎まれたのか」(ワニブックス)には、「地球儀を俯瞰した世界最高の政治家」という副題を付けた。

ところが、それに対し内政は、いまひとつだ。

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