旧統一教会の“逆ギレ提訴”にネット世論真っ二つ、紀藤弁護士「恫喝訴訟、SLAPP」

テレビ報道の問題点指摘も
ライター/SAKISIRU編集部

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は29日、『情報ライブ ミヤネ屋』と『ひるおび』を放送する読売テレビ(大阪府大阪市)とTBS(東京都港区)の2社と、番組でコメントをした紀藤正樹弁護士と本村健太郎弁護士と八代英輝弁護士の3人を東京地裁に提訴したと発表した。読売テレビと紀藤弁護士、本村弁護士、TBSと八代弁護士にそれぞれ2200万円、計6600万円の損害賠償や謝罪放送などを求めた。

7月29日、全国霊感商法対策弁護士連絡会の記者会見に出席した紀藤氏(写真:つのだよしお/アフロ)

「#ミヤネ屋頑張れ」「#ひるおび頑張れ」

このニュースが報じられると、ツイッターでは「#ミヤネ屋頑張れ」「#ひるおび頑張れ」といったハッシュタグが出現するなど、大盛り上がりとなった。

統一教会が訴訟起こしたらしいけど、国民過半数に喧嘩売ったんだと理解しています。

他のテレビ局や気骨のある番組制作陣はどんどん追随してくれ!今が攻め時なんだ!!

ミヤネ屋は 取材に基づいて忖度なしに放送しただけ。信仰心につけ込んで操る奴らがいるから こんな日本になった。真実をつたえなきゃいけない。うやむやになんかしちゃダメだ

裁判では逆に統一教会の暗部をこれでもかと明らかにしてほしいですね。

一方で、番組に対して批判的な意見も少なくなかった。

「番組が司法を攻撃しないよう監視が必要」の意見も

「テレビ界 バカのクラスターを一掃せよ!」(飛鳥新社)などの著書がある藤原かずえ氏は、「人治主義のワイドショーが、確固たる証拠に基づく法治主義の司法で裁かれることになったということです」とツイートしていた。

誰からも邪魔されない安全なスタジオでスケープゴートを次々と超法規的に裁いて社会的に葬り去るという私刑を執行している人治主義のワイドショーが、確固たる証拠に基づく法治主義の司法で裁かれることになったということです。なお番組が司法を攻撃しないよう監視が必要です。

元産経新聞記者のジャーナリスト三枝玄太郎氏は「宗教法人にあまり勝っていないという事実は知っておいた方が良いと思います」と警鐘を鳴らしていた。

真面目な話、新聞もテレビも社会正義と称して追及するのは結構ですが、宗教法人にあまり勝っていないという事実は知っておいた方が良いと思います。アベ憎し、自民党憎しのあまり、自分達には弁護士もついているから大丈夫だべ~と後先考えずに暴走しませんでしたか?

また、次のような意見も少なくなかった。

本来なら統一教会側が完全に見直さなきゃいけない事多数なのに、無理に政権批判に利用するわ、野党側の癒着は無視するわ、証拠も無しに虐めるわ、煽動するわで、教会側が被害者になってるじゃないか。

宮根氏「教団の本質的な問題伝えていく」

旧統一教会の提訴を受けて同日、『ミヤネ屋』に出演した番組MCの宮根誠司氏は次のように述べた。

私も含めスタッフ一同、これまで通り、旧統一教会の過度な献金、被害者救済、政治、政治家との関わりなど反社会性が指摘される教団の本質的な問題は、さまざまな声、意見を取りあげながら伝えていき続けたいと思います。

紀藤弁護士は、「私への訴訟は言論への萎縮効果を狙った恫喝訴訟、SLAPPの類です」とツイートしていた。

私の発言は統一教会への発言ではなく統一教会の分派に対する発言です。私への訴訟は言論への萎縮効果を狙った恫喝訴訟、SLAPPの類です。自らの正当性を言うなら国を訴えるのが筋でしょう。自らの非を改めず民間を訴えること自体が、統一教会の問題を良く現わしています。

本村弁護士は所属する事務所を通して、「訴状が届き次第、検討した上で、適切に対応して参ります」とのコメントを発表した。

八代弁護士は、旧統一教会の提訴から一夜明けた30日に『ひるおび』に出演したが、30日正午時時点でコメントはなかった。

 
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