マードックは決別……米保守系メディアの「トランプ推し」は終わりなのか?

FOXやWSJは「デサンティス推し」に転向
  • 米保守系メディアの「トランプ離れ」が伝えられるが、その実相は?
  • メディア王マードック氏とトランプ氏の決別は中間選挙の「想定内」
  • FOXなどはデサンティス氏を推し始めたように見えるが…

米中間選挙で、当初上下両院を制すると見られていた共和党が伸び悩んだ。その要因として、トランプ前大統領が24年大統領選への出馬準備を加速したとされる動向が「裏目」に出たとの見方が強まっている。

さらにここにきて、トランプ政権時代に同氏と「蜜月」だったメディア王、ルパード・マードック氏がトランプ氏を見限り、マードック氏傘下の保守系メディアがフロリダ州のデサンティス知事を推す流れを明確にしてきた。

かつて蜜月の関係だったマードック氏(左)とトランプ氏(2016年撮影 写真:ロイター/アフロ)

「反トランプ」の代表格であるリベラル系CNNが小躍りして早速その動きを詳報し、日本でも朝日新聞が追随して「流れ」ができそうに見えるが、そこは全米各地に根強い信者を擁するトランプ氏だ。そう事が単純に運ぶとは言い切れない波乱要素もまだある。

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