カトパン結婚で注目「一般男性」いつから全国紙が使いはじめた?
草分け?は13年前、あの人気女優の電撃婚- 芸能人など著名人女性の結婚報道で使われるお相手紹介の「一般男性」とは?
- 通例はお相手が「芸能人ではない」場合だが、元々の知名度や公人かも考慮
- 日経テレコンで五大紙の記事を調査。草分けはSP役で注目された演技派女優
「カトパン」の愛称で知られる、人気フリーアナウンサーの加藤綾子さんが「一般男性」との結婚を発表してから3日。先ごろの「新垣(結衣)ロス」にもだえた男性諸氏にとっては、著名人同士の結婚ニュースとはまた異なる切なさを覚えたかもしれないが、日が経つにつれ、加藤さんのお相手が「年商2000億円を誇る企業の2代目社長」(週刊文春)などと特定されるうちに、ネット上では「これが一般男性なのかよ?」と男性の高スペックぶりにツッコミが入りはじめている。
ところで著名人女性の結婚ニュースで「一般男性」という表現はいつから使われるようになったのだろうか。
芸能人のパートナーの場合、その定義としては「芸能人ではない人」になるが、明確な線引きがあるとはいいがたい。古くは2004年、奥菜恵さんと結婚したサイバーエージェント社長の藤田晋さん(1年半後に離婚)は芸能人ではないが、当時話題のヒルズ族の一人で、すでに世間にも知られた存在ということもあり、初報から実名が入っていた。
藤田さんのように、民間人ですら実名で報じられる可能性もあるわけだから、政治家のような公人であればなおさらのこと。芸能人でなくても著名人女性との結婚となれば、話題性も含めて、普通に実名で報じられるのが相場だ。実際、2004年に女優の水野真紀さんが衆議院議員の後藤田正純さんと結婚した際は、結婚前の交際期間中から実名で報じられていた。
「一般男性」という表現は、スポーツ紙などの芸能ニュースではかなり以前から見かけるように思えるが、一般紙については日経テレコンで検索することが可能と思われることから、編集部で早速調べてみた。
検索にあたっては五大紙(読売、朝日、日経、毎日、産経)を対象に、期間は全期間に設定。媒体ごとの検索可能時期は異なるが、古いものは80年代からさかのぼることができる。検索ワードは「一般男性 結婚」と打ち込んだところ、1983年以降で343件が表示。ただ、タイトルを見ると、その大半は著名人の結婚報告とは無関係のものだ。
タイトル一覧をスクロールしながら、“それらしき”記事を探していくと時代はあっという間に21世紀に突入。2008年11月17日付の毎日新聞で、「真木よう子さん:一般男性と結婚」と題した記事につきあたった。真木さんは当時、岡田准一さん主演の警察ドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」(フジテレビ系)で警護官を演じ、男性に負けず劣らずのアクションを披露する演技力が評価。知名度が「全国区」になり始めたばかりで、男性ファンを「真木ロス」で嘆かせた。ただのちに相手の男性は元俳優だったことが判明する(のちに離婚)。
この頃から著名人女性の結婚相手に「一般男性」が五大紙で使われ始めたようで、翌09年には宮澤りえさん(のちに離婚)、シドニー五輪シンクロ代表のメダリスト田中雅美さん(同)、2010年には山田花子さんと続く。女性アナウンサーと一般男性の結婚記事では、同年のテレビ朝日の武内絵美アナと日本テレビの西尾由佳理アナ(現在フリー)が“草分け”とみられる。
なお、検索ワードで「一般女性 結婚」と打ち込んだところ、1984年以降で490件が表示。著名人の男性との結婚で一般紙が「一般女性」を用いた草分けとみられるのは、2005年の年の瀬、俳優の藤木直人さんの一般女性との結婚を報じた毎日新聞(12月29日朝刊)の記事だった。
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