「出来レース」「陰謀論やめて」Colabo問題、川松都議と小池氏側近が舌戦

都の若年女性支援「委託」制度変更巡り
  • Colabo問題を受け、都が若年女性支援事業見直しを表明
  • 都議会質問で、委託事業から補助制度に切り替えの意向と答弁
  • 質疑をめぐり、自民・川松氏と都ファ・尾島氏がツイッターで舌戦

東京都が若年女性支援の事業を委託してきた一般社団法人「Colabo」(代表理事:仁藤夢乃)の会計処理を巡り、住民監査請求が一部認められた問題で、都は21日の都議会で、これまでの委託事業のあり方を見直し、新年度からは補助制度に移行する方針を明らかにした。

東京都議会議事堂(fujikiseki1606/Photo AC)

この日、都民ファーストの会滝口学都議が会派を代表して質問に立ち、住民監査請求で一部の経費に対する再調査の指示が出たことを挙げながら「公金を投入する以上、公正で理解の得られるものにする必要がある」と指摘。その上で「担い手となる団体も増えてきており、団体の規模にかかわらずより多くの民間ノウハウを活用できるよう、補助によるスキームに改めることを検討すべき」と提案した。

これに対し、都は西山智之福祉保健局長が答弁。「支援対象の状況に応じて柔軟に対応できる仕組みとすることが必要」との考えを示した上で、「来年度からはそれぞれの特色を生かして、若年助成等の支援に取り組む団体の活動を、一定の基準に基づき後押しできるよう、補助制度化に向け国と調整している」と明らかにした。

一方、このやり取りをめぐってツイッターでは都議同士の“場外バトル”も勃発した。

小池知事の側近で、都ファの尾島紘平都議が同日夕、質疑の概要をまとめて報告したところ、自民党川松真一朗都議は「都民ファーストの会が事業のスキームを『委託』から『補助』に改めるよう要望した事が怪しい。局長答弁は出来レースに間違いないが」と疑念を示し、「そもそも、この事業が必要ならば、どんな内容で必要かを議論しているのに、話のすり替え」と厳しく指摘した。

さらに川松氏が「尾島君が発信する時は何かあるなと思ってしまう僕」と怪しむと、尾島氏は「スキームを改めるべきと考えているのは都民ファーストの会だけではないと思いますが、何がどう『怪しい』のか、説明いただけますか」と反発。「他会派の代表質問を「出来レースに間違いない」というのも問題発言であり、厳重に抗議します。何かあるなと思うのは自由ですが、陰謀論みたいなことはやめてください」と牽制した。

川松氏は22日未明、尾島氏に再反論。「代表質問そのものに意見を言ってるのではなく、それをあなたがツイートされた事を含む率直な感想。 スキーム変更の前に、事業チェックのあり方を指摘するのが普通は先だと思うが」と納得いかない様子だった。

 

 

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