社会保険料「子どもに持っていく余地はない」話題の加藤厚労相発言、どう読み解く?

減税派・渡瀬裕哉氏が“通訳”すると...

ゴールデンウイーク最終日の7日、加藤厚労相の社会保障に関するテレビ発言が波紋を広げた。加藤氏はこの日朝、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演。番組では「異次元の少子化対策」をテーマに加藤氏とコメンテーターの橋下徹氏らが議論を展開した。

加藤厚労相(厚労省YouTubeより)

少子化対策の財源に話題が及び、議論の前提として、自民・茂木幹事長の「社会保険料の引き上げではなく、既存の保険料収入の活用で財源確保を検討する」という趣旨の発言をしたことが紹介。橋下氏が「一番やってはいけないのは、一番取りやすい社会保険料から簡単にとって流用すること。こういう楽な政治に逃げて欲しくない」などと指摘すると、加藤氏は「年金に使うお金を、医療に使うお金を子どもに持っていくというのは、正直余地はない」と応じた。

橋下氏が「既存の社会保険料をそのまま子育て政策に流用することはないということか」と畳み掛けたが、加藤氏は「余地がない。いま目一杯」と述べた。発言の内容は局の垣根を超えてNHKでも取り上げられ、ツイッターでも「社会保険料」がトレンド入りするなど注目度の高さを印象付けた。

ツイッターのインフルエンサーの間でも「なんで年金と医療費など高齢者給付はそのまま前提なの?!」(まちづくり専門家の木下斉氏)「歳入から社会保障費に盗用するのを止めれば、少子化対策費なんていくら遣ってもお釣りが来るよ」(説教おじさん)などの反応が相次ぎ波紋が広がった。

減税派のインフルエンサー、渡瀬裕哉氏が加藤発言を“通訳”。「社会保険料は既に限界まで引き上げ済みなので、子ども家庭庁やら他省庁にくれてやるわけないだろ、ボケ!社会保険料上限引き上げる?それなら少し考えてやるが、その前に消費税を上げて俺たちによこせ」と述べ、増税の見立てを示していた。

 

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