ジャニーズ問題「Colabo × 立憲民主党」で“左旋回”迷走への危惧

「普段からジャニーズ語ってた人間いるの?」

ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川前社長(2019年に死去)による性加害疑惑に対し、立憲民主党によるヒアリングや、左派系の著名人らが活動に賛同する市民団体の動きが相次ぎ、ネットでは、一連の問題が左派の政治的介入によって迷走するのではないかと懸念され始めている。

東京・六本木のジャニーズ事務所(編集部撮影)

Colabo問題の面々が登場

ツイッターでは16日夜、「PENLIGHT」がトレンドワードに入った。これはジャニーズファンだと名乗る人たちが結成した市民団体。先週11日には記者会見を開き、1万6125筆の署名を集めてジャニーズ側に第三者による検証などを要求したことを明らかにした。

記者会見には東京新聞望月衣塑子記者が出席したことがネット上で注目され、朝日新聞などの左派系メディアを中心に一斉に取り上げられた。ジャニーズ事務所はこの3日後、現社長の藤島ジュリー景子氏がネット動画で謝罪したことから、一定の影響を与えた可能性がある。

一方で、PENLIGHTが署名集めに活用したチェンジオルグのページには知名度のある賛同人が多数名前を連ねており、その顔ぶれにネット民が鋭く反応することにもなった。というのも、Colabo代表の仁藤夢乃氏をはじめ、作家の北原みのり氏や漫画家の坂井恵理氏など「Colabo と仁藤夢乃さんを支える会」の賛同人にも入っている人たちや、Colabo弁護団の太田啓子氏などColabo問題で“おなじみ”の人たちが加わっているためだ。

Colaboと法廷闘争中の暇空茜氏はツイッターで賛同人の顔ぶれを指摘、「今このジャニーズを叩こうとしてる「PENLIGHT」名簿を見ると、Colabo関係のやべー活動家総動員じゃん!ってなる」との感想を綴った。暇空氏に同調するネット民たちからは「この活動の賛同者のどこにジャニーズのファンがいるんだ?普段からジャニーズ語ってた人間どこにおるの?」などの疑問が呈される事態になっている。

立民ヒアリングに「政治色」懸念

さらにこの日は立憲民主党が、ジャニーズ問題の被害者だと実名で告発しているカウアン・オカモト氏と橋田康氏を招いてヒアリングを開催。衆院解散を意識した同党の政治的アピールに利用される懸念が深まった。

立民による「性被害・児童虐待」ヒアリング(公式サイト)

昨年11月、当時所属議員だったガーシー氏(3月に除名)の動画にオカモト氏が出演するなどいち早く追及をしていたNHK党立花孝志党首は、ヒアリング前夜の動画で「政治的な色がめちゃめちゃ出るじゃないか」と激怒。収録中に偶然連絡してきたオカモト氏に「いろんな政党の入っている委員会がある。正式な国会の行事としてやった方がいい」「やっぱり自民党が入っていないと法律はできない」などと出席取り止めを説得する一幕もあった。

結局、一夜明けてオカモト氏は立民のヒアリングに出席。終了後に「僕は、立憲民主党を支持しているわけではありません。 でも、今後子供たちが僕のような性被害にあわないようにするための法律をぜひ国会で作って頂きたいと思っています。 そのために僕が役に立つのであれば、 国会でも自民党でも何処にでも伺ってお話させて頂く覚悟でいます」などと心境をツイートした。

オカモト氏は立花氏らの忠告もあり、特定政党との距離感に苦心している様子をうかがわせたが、ジャニーズ問題が左派勢力による政治運動の新たな話題として消費され、結果として実効性のある問題解決に繋がるのかネット世論では危惧する見方が強まりつつある。

 

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